狂気の時代を経て
あと一週間弱で終戦記念日です。
とは言うものの、終戦当日にこの世に生を授かっていた方々はすでに少数派と成り、終戦の実感が徐々に薄れてきていますね。
下の写真は明治時代から終戦直前まで間に発行された一銭硬貨の推移ですが、年代が終戦に近づくにつれて徐々に素材や寸法がしょぼく成って行きます。
ちなみに、それぞれの硬貨の素材は、
明治16年⇒銅
昭和10年⇒青銅
昭和18年⇒アルミニウム
昭和19年⇒スズ
です。
日本の通貨の基本単位としての一銭の素材や寸法が、戦局が厳しくなるに連れて徐々にみすぼらしく成って行くことで、当時の日本の窮状がしのばれます。
その当時は、全国の寺院の釣鐘や家々の鍋釜までが供出を強制させられて、兵器や軍事用品に作りかえられましたね。
たとえ一億総火の玉に成って大和魂で頑張っても、資源の乏しい日本が長期戦に耐えられないことは自明の理ではあっただろうに、その当時には軍部の蛮行を誰も抑えれない空気だったんでしょうね。
もう一組の写真は、康徳元年に発行された壱角硬貨です。
『康徳元年、なんじゃこりゃ?』、この硬貨の発行年を初めて見た時の実感です。
資料によると、康徳元年とは1934年のことであり昭和9年に相当します。
この硬貨は、かつての大日本帝国が中国の東北部に傀儡政権を介して起こした満州帝国の通貨であり、康徳は満州国で使用されていた元号です。
この通貨の価値も、康徳12年=昭和20年に日本がポツダム宣言を受諾し敗戦したことによって自然消滅してしまったわけですね。
日本が戦争の狂気に突入たことの真相や戦争に対する評価は各論あると思いますが、もう2度とこのような悲惨な時代は体験したくないものです。
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