旅行・地域

グルメ出張が辛くなってきた

12月22日から半月間の予定で仙台に来てます。

東北の雪国なのでダウンジャケットとスノーブーツで来たものの、意外と良い天気の日がつづいてるので拍子抜けしてます。

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今、仙台の街では『光のページェント』という催し物の最中で、Ashが宿泊しているホテル近くの街路樹はイルミネーションがとてもきれいです。
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仙台と言えば『牛タン』と『牡蠣』と『地酒』。
同行者(発注元の社員)がグルメなので、前回のサッポロ出張に引き続き、仙台グルメ接待の夜が続いてます。

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↑こんな分厚いタンは東京や大阪ではお目にかかれないですね。

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↑当然ながら、タンは炭焼きしてます。

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↑宮城の銘酒『一の蔵』。表面張力の限界に挑戦!

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↑近海で採れた殻ガキ。二年物なので重厚な味がします。

連夜のグルメと深酒なので体重計に乗るのが恐いな。
それよりも、こんな飽食の日々を過ごしてる自分に罪悪感を感じてきました。
早く大阪に戻って普通の暮らしがしたいな。

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サッポロで酒池鳥林

いつものように年末から年度末にかけては出張が続くAshだけど、今回のサッポロ出張はタフでハードなバトルだった。

『サッポロではあちこちの川でヤマセミ飛んでますよ』との情報を聞いてただけに、今回の出張は心待ちだった。

予定の前々日の夜のフライトでサッポロの宿に入り、翌朝は早起きして街の南外れの森に行ってみた。

ここの池にヤマセミが来ると聞いて楽しみにしていたのに、到着してみると湖面は完全氷結。
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↑この写真は、あえてレタッチしてます。

途方に暮れているAshに、エゾリスがあいさつしに来てくれた。誰かが餌付けしているためか、とても人懐っこい。
こいつは、この冬を過ごすための食料を確保できたんだろうか?
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池の奥に向かうと望遠レンズを構えた先客が一人。『ヤマセミは?』って聞くと、しばらく前に湖面が凍結してからは見てないとのこと。
落胆しているAshを見かねてか、『今日はオフなので、近郊の探鳥地に行ってみようか』と誘ってくれた。

彼の車で向かったのは野幌森林公園。
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ここでは、四季を通じてたくさんの野鳥が見れるので、Ashのお気に入りの探鳥地の一つだ。
この季節にはエゾフクロウを見るために多くの人が訪れることでも有名。
有名な洞に行ってみると、一羽のエゾフクロウが眠たそうにしていた。
たくさんのギャラリーの話声が聞こえるので眠れないんだろうな。ちょっと可愛そうだった。
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彼には、チュウヒやヤマセミが居そうなポイントを何箇所か案内してもらったが、今回は運悪くボウズの連続だった。

街の南の公園へ戻り、オシドリを見に行くことにした。
このオシドリは羽根を痛めていて遠くに飛べないらしいけど、この川が凍結したらどこでエサを探すんだろう。
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近所のサケ科学館で記念写真を撮って、札幌での初日は暮れた。
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この日は、札幌在住の酒豪さんとの久しぶりの飲み会をして終了。


翌日からは、ほぼ終日のハードワークが続いたので、かなり疲れた。
Ashの仕事は肉体的には重労働では無いものの、とてもストレスが多いので仕事が終わった頃はへとへとに成る。

今回の出張では、お得意さんの接待が連夜だったので深夜までの飲み食いも辛かった。酒は嫌いじゃないけど、接待で呑む酒は美味しいとは思えないな。
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↑二十年前に蔵出しされた10年古酒

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↑ラムのジンギスカン

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↑サッポロビール園

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↑馬の心臓

今回の仕事はトラブル続きだったので、出張予定を二日延長してまでのハードワークだった。
やっと仕事のめどが付いたのは大阪に戻る最終日の昼過ぎ。
この季節のサッポロは三時過ぎには日が沈むので鳥はダメかとも思ったけど、ワンチャンスを期待して街の南側の川へ行ってみた。

近くでヤマセミの声がしたので、河川敷を声の方に歩いてゆくと、対岸の木に居たヤマセミが飛び去ってしまった。
せっかくのチャンスだったのに見逃してしまったことを悔みながらも、河川敷を散策していたら、なんと先ほどのヤマセミが目の前の岩に戻ってきてくれた。
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かなりの距離だったので、思ったような写真は撮れなかったけど、でも念願の鳥に会えたので、とても嬉しかったな。

この川では、数組のマガモがのんびりとエサを食んでいた。
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こうして、きれいな自然のなかで幸福そうに暮らしている生き物を見ると、本当に心が癒される。
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また、別の季節に訪れてみたい場所だった。

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子ひつじが食べれない

Ashの出張は発注元の社員と同行することが多いけど、今回同行した人はキリンビール園の大ファンで、彼が予約してくれたホテルはキリンビール園から徒歩数分の距離だったあせあせ
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グルメで研究熱心な彼のアドバイスによると、ビール園では生ラム食べ放題+ビール呑み放題のコースがお勧めとのこと。
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確かに、ビール呑み放題は嬉しかったし、生ラムもヒツジ特有の臭みが無くって美味しかったんだけど....

ラムって子羊のことなんだから、人間に例えると小学生か中学生くらいの子供のお肉なんだよね。

彼らが『生ラムって最高だよね!』ってビールで上気した赤ら顔で舌鼓を打つ姿を見ながらAshは思った。
もしAshがヒツジに生まれ、恋も知らない年齢で自身の子孫を残すことも無く殺されてミートにされてしまったら、どんなに虚しいだろうか。

人間にとっての食事とは命に繋がる神聖で重要なことなんだろうけど、最近の風潮では飽食や美食がもてはやされてて、TV番組では大食いしか能の無い馬鹿タレントや味覚の何たるやも語れ無い芸能人のレポート番組が多すぎる。

人間って何かの動植物を食べなければ生きてゆけないんだけど、もっと食に対しては真摯で在るべきじゃないんだろうか。
例えば、ヒツジを食肉用の家畜として定義付けたとしても、せめてヒツジたちがこの世に生を受けた使命である繁殖を終えるまでは彼らの命を守ってあげるべきではと思う。

確かに、老齢になったヒツジの肉は臭くて硬いだろうけど、この世に生を受けた使命を全うした後のヒツジの味は違った意味で美味しいのではないだろうか。

彼の希望でビール園には二日間通ったけど、さすがに三日目の接待は出張先近くの寿司屋にさせてもらった。

朴訥なオヤジだけの寂れた寿司屋を選んだことを後悔したが、世間話で打ち解けた後ではオヤジのサービスでヒラメのエンガワを食べさせてもらった。
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Ashはエンガワが大好物で、回転寿司では毎度のようにエンガワを食べるけど、この寿司屋で出してくれたエンガワの見た目や味覚は回転寿司のものとはまったく違ったので驚いた。

オヤジの話では回転寿司のはヒラメで無くってカラスガレイだとか。
本物のエンガワを食べれたのは嬉しいけど、これからは回転寿司でエンガワを食べるたびに『これって偽物なんだよな』って思うなら、不幸な人生に成るかも。

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達磨正宗30年物

札幌出張の余暇に、札幌在住の知人と呑むことに成った。
酒豪の知人と酒好きのAshのオフ会なので、当然ながら居酒屋での待ち合わせ。
ここの店主は岐阜県の出身と聞いたので、駄目元で『達磨正宗は置いてるの?』って聞いたら、なんと1988年製の達磨正宗が冷蔵庫から出てきた。
1988年に蔵出しされた10年物ってことは、造られてから30年を経た古酒になる訳だ。

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琥珀色の古酒は、フルーティーな新酒とは対称的な香ばしさが好きだな。
こちらは、信州味噌と朴葉の香りのコラボレーション。
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メニューの『どぶろく』をオーダーしてみたら、なんとこれが本物のどぶろくだった。
入手方法などは聞けなかったが、本物のどぶろくを呑んだのは長い人生の中でも二度目なので、大感激。
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タカ柱は撮れなかったけど

今日は、10日間の熊本出張の最終日。
仕事先は熊本城に隣接してるので、毎日のようにきれいなお城を見れて幸せな出張です。
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出張の間には3日間のお休みが在ったので、当然ながら望遠レンズは持参。

ちょうど、この時期には朝鮮半島からフィリピンへと旅するアカハラダカが九州西岸を通過するので、お休みの初日は早朝五時に起きて佐世保の山へ向かったものの、あいにくの曇天でタカは一羽も飛ばず。
二日目は雨だったのでホテルに閉じこもってたけど、三日目には天候も回復したので阿蘇山に出かけてみた。でも、大型連休の最中だったので観光客が多すぎてうんざり。
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気を取り直して、ふもとの菊池渓谷に向かってみた。
ここで、偶然にヤマセミを発見し、三時間余りも粘っては見たものの証拠写真程度しか撮れずに涙。やはりヤマセミは警戒心が強いので難しいな。
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昨日の夕方にホテルへと向かう道すがら、ねぐらへと向かう椋鳥の群れを発見。
ホテルに戻って写真をチェックすると、なんと椋鳥の柱が撮れてた。
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タカ柱は撮れなかったけど、ムク柱で我慢するかな。

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心酔わせる島田酒店

久しぶりに島田酒店へ行ってみました。
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大阪市西区に在るこのお店は、酒問屋としてよりも地下のセラーで全国の銘酒を堪能できることで有名ですね。

お店の中央の急な階段を降りると、たくさんの日本酒が陳列されているコーナーに目を奪われます。
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その隣にはお酒を呑めるセラーが在って、大きな丸テーブルが二つ。
地下蔵を改造したためか天井が低いけれど、それが妙に落ち着かせてくれます。

ここでお酒を呑むにはいくつかのルールやマナーが必要なんです。
お店のホームページから引用すると、

・ボトルを冷蔵庫の中から選び出し、60mlのグラスで8分目ほど注ぐ。
・あては梅干しと径山寺味噌のみ。
・お酒を真剣に利く方が多いので、禁煙。
・会話は酒の話が中心で、仕事の話は禁句。
・グループでの利用は基本的にお断りしています。

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この日は仕事仲間と三人でお邪魔したんだけど、仲間のS君とお店のスタッフが偶然にもエバンゲリオンのファンだったことが解って、想定外の話題で盛り上がりました。
聞くところによると、上の写真の右端の「獺祭」というお酒がエバンゲリオンに出演(?)したとか。
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Ashは熊本酒造研究所の香露や30年物の古酒を堪能させてもらいました。
お酒の肴は味噌と梅干だけ。一杯ごとに新しいグラスに変えます。
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お店のスタッフはとても気さくで親切なので、日本酒のいろんな楽しみ方を教えてくれます。
決して日本酒通や専門家でなくっても、それぞれの楽しみ方ができるので、絶対にお勧めですよ。
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今回は、少し飲みすぎたかな...
でも、良いお酒は次の日に残らないのが素晴らしいですね。
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部屋の隅にはこんな蔵書が。
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これが、お店のホームページです。
心酔わせるお酒

ブログの方が楽しいかも。
心酔わせるお酒(ブログ)

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ブータン国王が選んだ道

国土の南北をインドと中国に挟まれ、九州ほどの面積しか無い小国、ブータン
主要産業は農林業で、その人口も70万人に満たない小国のニュースがテレビや新聞に載ることは稀にしか無い。
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ブータンは、20世紀初頭より国王が統治しており、2006年には皇太子であったジグメ・ケサル・ナムギャル・ワンチュクが新国王に成った。

この国は、ヒマラヤに接した内陸部に位置する地勢が幸いして、インドやインドシナ半島諸国のようにヨーロッパ諸国の植民地として支配・搾取されることも無かった。

さらに、長年にわたる鎖国政策によって、世界に類のない貴重な文化と遺産が残されている。
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昔話では、国王が支配する国には暴君による恐怖政治や搾取されて泣く農民たちのイメージが強いが、ブータン国王の目指すものは国民の幸福そのものだ。

国王の目指すものは『国民総幸福量(Gross National Happiness)』という理念で発表され、以下の4つの具体策から成る。

1) 持続可能で公平な社会経済開発
2) 自然環境の保護
3) 有形、無形文化財の保護
4) 良い統治

世界中のほとんどの国が、経済面での成長を目指したりグローバリズムの波に乗った代償として、独自の文化や伝統を失ってしまった。

我々の日本国も、先の敗戦以来はアメリカ文化にどっぷりと浸かってしまい、若者層は古来の伝統や宗教に見向きもしなく成ってしまった。

しかし、ブータンでは公の場での民族衣装の着用が義務付けられており、文化や宗教の面でも古来の教えが引き継がれている。
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国王がこの民族主義とも言える閉鎖的な国策を主導するのは、物質的な豊かさと引き換えに多くのものを失ってしまった先進諸国へのアンチテーゼだろう。

我々日本人はインターネットやマスコミを通じて流行の最先端と接することができるし、物余りとも言える大量消費文化に浸っているが、地球温暖化やメタボリックシンドロームなどの深刻な問題にあえいでいる。
その半面、ヒマラヤのふもとで農林業を営む民たちの暮らしはグローバル文明やグルメ・大食とは縁遠い質素なものだろうが、幸福という尺度で計れば我々の暮らしを凌駕しているのではないだろうか。
Paro_valley

ちなみに、ブータンに入国するにはビザが必要だし、個人旅行は極めて難しい。また、観光で入国するには、一日200ドルの観光公定価格を支払わなければならない。
Drukair

かつて、ヒマラヤに接するネパールやチベットが、ヒッピーのメッカと成り下がってしまった事実があるが、せめてブータンだけは国王の確固たる理念で幸福な国家を建設してほしい。

※記事に引用した写真は、かつてのメル友が送ってくれたものです。

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道東の夏鳥(2009年夏)

一年のうちの半分近くをストレスとハードワークの中で過ごすAshにとって、年に一度の探鳥旅行は重要なカタルシスだ。
今年は、道東方面に五泊六日の探鳥旅行をすることにした。

■6月18日
13:00 関空発のANA便で女満別空港へと向かう。
今回の周遊コースだと釧路空港に着いたほうが便利なんだけど、残念ながら関西方面から釧路空港への直行便は廃止されてしまったので、女満別から時計方向に南下することになる。
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北へと向かう777。WingTipの青色が紺碧の空に溶け込んでいる

16:00 女満別着でレンタカーを借り、今晩の宿となる養老牛温泉の『湯宿だいいち』へと向かう。
女満別から養老牛温泉へは、美幌峠を経由して約3時間のドライブだが、久しぶりに見る道東の雄大な自然に目を奪われる。
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屈斜路湖越しに見えるサワンチサップなどの山々

18:00 養老牛温泉に到着。『湯宿だいいち』は人気投票でいつも上位にランクされる有名な宿だ。豪華なコース料理の夕食とバイキング方式の朝食がセットで\15,900は料理旅館としてはリーズナブルな料金だけど、こんなボリュームたっぷりの食事を一週間も続けたら病気に成るかも。
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味噌たっぷりの毛ガニが肴だとビールも旨い

この宿に泊まった目的は、今は希少種と成ってしまったシマフクロウをロビーから見れるから。
ちょっとずるいかも知れないけど、ビールを飲みながらロビーでくつろいでたらシマフクロウが5メートル先の生け簀へ魚を食べにやってくるんだから、軽装備の旅行者には有り難い。
しかし、残念ながら午後9:30ごろから翌日の午前3:30ごろまで粘ってみたが、ついにシマフクロウが姿を現すことが無かった。
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ISO感度を3200にセットし、止まり木に来るはずのシマフクロウを待ったが...

聞くところによると、このシマフクロウは近所の『藤や』という宿でも餌付けしているらしく、どちらの宿に食事に来るのかは鳥の気分次第のようだ。

  湯宿だいいち(\15,900) 
  TEL: 0153-78-2131、夕食は19時半が最終


■6月19日
北海道ではたくさんのオオジシギを見かける。養老牛温泉を出発して間もなくの牧草地でも何羽ものオオジシギがギュルギュルと鳴きながらディスプレイフライトしている。
オオジシギの特徴でもあるが、高くまで舞い上がった後で尾羽を拡げてバリバリと音を立てながら急降下する姿には驚かされる。
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ギュルギュルギュル、その後バリバリバリ

彼らが舞い降りる先は草むらなので 、絵になる写真を撮るのに難儀する。
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やっと撮れたのがこの一枚。

道東を旅したかった訳には、羅臼岳や阿寒岳などの山への憧れもあった。
Ashは山登りこそしないものの、雄大な原始の山には惹かれるものが多い。
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夏羽のアオジは勇ましそうなガングロだ

今日は雄大な山々を眺めながら知床半島を経由し、野付半島の宿へは夕方までに到着する予定だ。
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果てしなくまっすぐに続く道は北海道らしい光景だ

知床ではウトロに立ち寄って、時間があればケイマフリなど見たいものだと思いつつドライブしてる最中、毎朝飲んでる降圧剤を自宅に忘れてきたことに気付いた。
大阪のかかりつけ医に電話してみたが、薬を入手するには現地の医療機関で受診と処方してもらうことしか無いと言われ、清里という町の診療所を訪ねてみた。
診療所のドアを開けて驚いたのは、ロビーのソファーが老人で埋め尽くされていたこと。
初診のAshは4時間待ちで無いと診察してもらえないと言われガックリきたが、降圧剤なしでこれからの旅行を続けることに不安もあり、田舎の診療所で無為な4時間を過ごすことにした。
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知床への道中は斜里岳や海別岳などの美しい山が続くが、四時間の遅れで心は焦りっぱなし

16:00 やっとウトロの町まで辿りついたが、今晩の宿には18時までに到着しないといけないので、残念ながら羅臼岳は横目でちらりと眺めただけで通過。
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羅臼側からのキリが羅臼岳を包み始めた

知床峠には『熊の湯』という有名な露天風呂が在るのだが、今回はあきらめるしかない。いずれにせよ、知床半島は機会があれば再チャレンジしたい魅力たっぷりの土地だ。
峠からは北方四島が見渡せるはずだが、あいにくの濃霧で視界は数十メートルしか無い。
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何も見えない知床峠で記念写真をパチリ

道を急いだためか、標津の町には予定よりも少し早めに到着。
暇つぶしに漁港をぶらぶらしていたら、見慣れない鳥が目についた。ユリカモメだ。
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清楚なイメージのユリカモメも、夏羽では顔面が真っ黒になる


18:00 野付半島の付け根の標津の町に在る『船長の家』に到着。
この宿は釣り客に人気があるらしい。この夜も、札幌から川釣りに来たという同宿者から釣りたてのアマゴをごちそうしてもらう。
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このお盆の料理+花咲ガニで\6,300の宿泊料は大歓迎

宿の名に相応しく、近海で捕れた魚介類がたっぷりの夕食だ。
お盆の左横の白身の魚はオオカミウオ。見るのも食べるのも初めてだが、グロテスクな外観には似合わない美味だ。
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白身の刺身の正体はこいつだ。鋭い牙が獰猛な性格を物語っている

  船長の家(\6,300)、夕食は18時
  TEL: 0153-82-3051

■6月20日
08:00 民宿での朝食を済ませ、野付半島の探索を始める。
野付半島はオホーツク海に向かってススキの穂の形に伸びた日本最大の砂嘴(さし)で、湿地帯が半島の大部分を形成している。

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カッコーを発見、どうしてこいつらは人工物にばかり止まりたがるんだろう?

知床半島や根室半島ほどの知名度は無いものの、ここにはたくさんの自然が残されているのでバーダーにとっては魅力あふれる土地だ。


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道ばたの草むらでコヨシキリが体躯に似合わぬ大声でさえずっている

半島の中央部にはネイチャーセンターが在るが、その実態は道の駅のような観光施設で、トドワラというトドマツの枯木原の見学に訪れた観光客でにぎわっていた。

ネイチャーセンターを後にして半島の先端部を目指す。
大きな湿地の真ん中に、数羽のカラスやキタキツネに混ざって一羽のオジロワシを発見。
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ぬかるむ湿地を少しずつ前進して、なんとか10メートル程度まで近寄ることができた

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図体が大きい割には気が弱いのか、カラスにからかわれても怒りもしない

遠くの小枝にノゴマの姿を見つけたものの、あまりにも遠すぎて絵になる写真が撮れない。ノゴマも今回の旅のお目当ての一つだけに悔しい。
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二倍のテレコンバータを付けて撮った写真をトリミングしてもこのサイズ(悲)

この半島ではシマエビやホタテ、アサリ、ホッキ、ホヤなど数多くの魚介類が捕れる。
昨夜の宿でも、特産の海の幸づくしの夕食を楽しませてくれたな。
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漁を終えたフィッシャーマンたちが網の水洗いと手入れをしている

16:00 野付半島を十分に堪能できたので、今晩の宿が在る春国岱(しゅんくにたい)へと向かう。
宿の食事には少し早いので、風連湖に立ち寄ってみる。
ここは冬季に白鳥やオジロワシなどで賑わう湖だが、この季節には冬鳥には会うことができない。
遠くの草原でタンチョウがエサを食んでいる。
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気品のある姿に惚れて厳冬の鶴居村に通うバーダーも多い

今晩の宿、『フィールドイン風露荘』は、野鳥好きが高じて東京から道東に移住したオーナーが経営するこじんまりとした宿だ。
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林に囲まれた宿には、旅人のみならず多くの野鳥も訪れる

昨今は民宿とは名ばかりの大規模経営の似非民宿が多い中で、夫婦だけで地味に切り盛りしている宿こそ民宿の名が相応しい。
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書架には野鳥および野鳥の羽根に関する書籍がぎっしり並んでいる

  フィールドイン風露荘(\7,000)
    TEL: 0153-25-3905

■6月21日
07:00 宿からは車で10分で到着する春国岱の探索を始める。
春国岱は、オホーツク海と風連湖に挟まれた細長い砂州で、ノゴマやノビタキ、オオジュリンなど草原の鳥が多く見られる。
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野鳥の居る林に向かって木道が続く

林の手前の草むらから鹿の群れが顔を出す。
木道そばの掲示板には「熊に注意」と書いてあるのが怖いが、それほど豊かな自然が残されているということだろう。
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ここの鹿はあまり人を恐れない

木道近くの枯れ木に見たことの無い鳥が一羽。おー、アリスイではないか。
この鳥に会いたくて、この春には自宅近所の公園に通っても会えなかったのに、なんと北の湿地で会えるなんて大感激だ。

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あわてて撮ったのでピントが大甘だけど、かろうじてアリスイとは解るかな

林の中ではミソサザイやコマドリのさえずりが聞こえるものの、どうしても姿を見つけることができない。
ウグイスを始めとした林の鳥たちの臆病な習性は、彼らの写真を撮る立場からは辛いものがある。

オオアカゲラが真っ赤な木の実を咥えて枯れ木に止まって、木の実を木の窪みに埋めている。北国の長い冬に備えて食料の備蓄をしているのだろうか。
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オオアカゲラは個体数が少ないので、北海道でも稀にしか見かけない

湿原の小道を岬に向かって散策してみる。
何も無い湿原を散策するような変人は他には居ないようで周囲には人影もないが、ヒバリやセッカがAshの遊び相手に成ってくれる。
途中の休憩小屋の屋上に登れば湿原が一望できる。

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冬場の探鳥には格好のシェルターになるだろう

16:00 春国岱を堪能したので、今晩の宿が在る霧多布(きりたっぷ)岬に向かう。
目的地の霧多布岬は濃霧に包まれていて、かろうじて海面が見える状態だ。
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まさに霧たっぷりの岬と洒落てみても、何も見えないのはつまらないものだ。

今晩の宿は、『えとぴりか村』。
ここのオーナーも昨夜の『風露荘』のオーナー同様、東京の出身らしい。
北の大地には、花のお江戸の便利な暮らしを捨ててまで移住したくなる魅力が多いのだろう。
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えとぴりか村では野鳥撮影などで各地から訪れた夫婦連れ三組と同宿だった。

  えとぴりか村(\6,300)、18時までにチェックインのこと
  TEL:0153-62-2202

■6月22日

08:00 今朝も霧に包まれた霧多布の岬。
朝食前に宿の周囲を探索してみるが、あいにくの霧で何も見えない。
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朝露をびっしり含んだラベンダー

「この霧では湿原を散策するのは無駄」との宿の主人のアドバイスを参考に、湿原の北西の林道を迂回しながら釧路湿原へ向かう。
確かに林道まで霧は及んでいなかったので、周囲の見晴らしは良い。
火散布沼沿いにリルラン林道を南下中にビンズイに出会う。
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ビンズイを低地でふつうに見ることができるのも繁殖地ならではだろう

行き交う車もほとんど無いので、ジョギング程度のスピードでゆっくり走り、周囲の野鳥の気配を探る。
ウグイスが低木の梢でさえずっていたが、人の気配を感じると草藪に隠れてしまう。
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ウグイスの鳴き声は頻繁に聞くものの姿を見ることは稀だ

12:00 霧多布から牧草地帯を通り抜け、釧路湿原のシラルトロ湖に到着。
ここには野鳥の観察施設が在り、草原越しに湖も望めるらしい。観察小屋までの林ではたくさんのセンダイムシクイが鳴いているものの、その姿は全く見ることができない。
この湿原へはタンチョウヅルや猛禽類が冬場に訪れるらしいが、初夏の6月はノビタキが主役だ。

夜には釧路市内で呑む約束が在るので、早めに湿原を後にして釧路の街を目指す。
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湿原の向こうをJR釧路本線の列車がとおる

釧路の街の北側に拡がる釧路湿原は野鳥の宝庫としても有名だ。
Ashもこの原野がお気に入りで、特に釧路川の水門あたりの草っぱらに惹かれるものが多い。
水門に到着すると望遠レンズを構えた先客が前方の樹に止まったベニマシコを撮っていた。釧路市民の彼もこの水門近辺が好きで、しょっちゅう訪れているとか。うらやましい話だ。
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ノビタキとベニマシコのツーショットが撮れるのも北海道ならではだ。

釧路川の支流沿いにゆっくりと車を走らせていると、ノビタキの家族に出会った。
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わずか2メートルの距離にエサをくわえたメスが止まってくれたのでパシャリ

釧路港そばの『ラビスタ釧路川』にチェックインし、最上階の展望浴場で汗を流したうえで繁華街へと向かう。
釧路は、この春に札幌で知り合った画家のNさんの故郷でもある。
偶然にもNさんの帰郷期間中にAshが釧路に立ち寄ることが判り、お勧めの店で一緒に呑むことに成った。
栄町4丁目の『きや利』は、東京出身のおかみさんが切り盛りする、ちょうど良い広さの居酒屋だ。
おかみさんの自慢は日本酒の品ぞろえの豊富さとジャンボ餃子。確かに具たっぷりでジューシーな餃子はお勧めだが、それ以外も美味しい料理ばかりなので悩んでしまう。
Ashが嬉しかったのは、大好きな富山県岩瀬浜の銘酒「増寿泉」の大吟醸が在ったこと。
「増寿泉」は能登杜氏の三杯(さんばい)さんが丹精込めて創り上げてきた銘酒だが、大々的な宣伝で拡販しようとはしない蔵元の姿勢も在ってか、地元の富山県でも在庫しているお店は多くない。その増寿泉に北の大地で会えた喜びと、Nさんと一緒に呑めた喜びが重なって、この夜はかなり度を越してしまった。
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とても還暦を超えたとは信じられないエネルギーと若さを感じるおかみさん

  ラビスタ釧路川(\5,000)
  TEL:0154-31-5489


■6月23日
08:00 きょうは旅行の最終日。もう一度釧路湿原を探索してから女満別空港に向かう予定だったが、あいにくの豪雨で車から外には出れそうにもない。
Nさんと「きや利」のおかみさんのお勧めも在って、鶴居の温泉で旅の汗を流すことにする。
鶴居の町にはTAITOという立派な入浴施設も在るが、湯治場フリークのAshには場違いな感じがして、近所の民宿『つるい』で日帰り入浴(\380)をする。
泉質は、「モール泉 ナトリウム・塩化物泉弱アルカリ性低張性高温泉」だとか。
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ここの湯船は、ステンレスの牛乳タンクを真っ二つに割ったものを流用している。

お昼前後には雨が上がるとの予報なので、雄阿寒・雌阿寒岳を目指して「まりも国道」を北上するものの、雨脚が強くて周囲の景色が見えない。
もう少しで阿寒富士が見える頃、前方に通行止めのバリケードが張られていた。
どうやら豪雨のために地盤が緩んでいて路肩などが崩れる危険が在るらしい。
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仕方なく林道を迂回することにしたが、ここも閉鎖中だ。

阿寒の連峰はあきらめて、美幌峠を経由して女満別に戻ることにする。
この道中には、Ashが行ってみたい湯治場の一つでもある『三香温泉』があるので、立ち寄ってみることにする。
現地には着いたものの敷地は閉鎖されていて、どうやら休業中のようだ。
満点の星空が見れるという、ひなびた一軒宿は湯治客にはとても有名なのだが、経営者の健康がすぐれないらしくて、数年前には閉鎖されていたこともある。
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門の外から宿の様子をうかがうも人気は無い

15:40 女満別を発つ。
今回の旅ではお目当てのシマフクロウに会えなかったし、霧や豪雨に悩まされたけれど、北海道の雄大な自然とたくさんの生き物に会えたことで、明日からの仕事を頑張るエネルギーをチャージできたような気がする。
北海道は、本当に素晴らしい。
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能登半島沖の舳倉島は珍鳥・稀鳥の宝庫だ。

●北は北海道から南は宮古島までAshの目で見た鳥たちのホームページへもお越しください。

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また減った湯治場:札幌黄金湯温泉

札幌への探鳥旅行で立ち寄った北大近くの居酒屋「ゆかり」で近辺の温泉の話題に成り、Ashが大昔に行ったことが在るひなびた湯治場の黄金湯温泉が超デラックスな近代スパに変貌したことを知った。
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運悪く札幌の最終日は朝からミゾレが降る天気だったし、天気予報では終日の雨天らしいので野鳥は諦めて黄金湯温泉に行って見ることにした。

黄金湯温泉は札幌から定山渓へと向かうルートの途中に在る。行き交う車の屋根にはどっさりと雪が積もってるので、きっと昨夜の山間部は大雪だったのだろう。
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国道230号線を走り、温泉の案内看板を頼りに右折する。
懐かしい木造の建物を思い浮かべて緩い坂道を下って行ったら、なんとそこには近代的なスパが建ってた。
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↑今は黄金湯→小金湯に名前が変わったみたい

建物は昔の面影すら無いが、桂の巨木と数体のお地蔵さんは昔のままに温存されていたので一安心。
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午前10時の開店を待って入館する。利用料はタオルの借り賃を含めて900円。

昔は薄暗い廊下の先に薄暗い浴室が在って、タイル張りの丸い湯船を一人占めできたな。
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↑かつての薄暗い廊下
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↑かつての丸い湯船

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↑昔は石碑もいっぱい在ったんだけど

こんな少ない客で経営ができるのか少し気がかりだったけど、やはり経営難で近所のホテルに買い取られてしまったらしい。
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↑かつての建物

硫黄の匂いがするお湯は昔と変わらないけど、最近流行りのスーパー銭湯みたいにジェットバスやミストサウナやハーブの湯船に成ってたので、少し複雑な気持ちに成った。
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↑ラベンダーのつもりなのか毒々しい紫色のお湯が張られた湯船。当然、パスした!

Ashは湯治場が好きなので各地へ旅するごとにひなびた温泉場を訪ね歩いてるが、昔からの湯治場は徐々に閉鎖されていっている。
かつては、一年間の農作業を終えたお百姓さんが米や野菜などの食材を持ち込んで長逗留した場だったが、専業農家も減ってしまったうえに湯治以外にも多様なレジャーが溢れている現代では、その存在意義が無くなってしまったのかも知れない。
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↑かつてからは大変貌したAsh

そんな現代でも、秋田の乳頭温泉郷の鶴の湯や青森県の酸ヶ湯温泉など大規模な湯治場は、旅行業者や旅行雑誌とタイアップして観光客の取り込んで方向転換に成功しているようだが、やはり情緒に欠けるのが悲しい。

かつて、酸ヶ湯温泉で浸かったお湯が酢の匂いなのに感激した後で戸外を散策したら、なんと何か酸性の液体を保存する大きなタンクが設置されてたのに興醒めした思い出が有る。
■5月5日
鹿追:菅野温泉旅館が廃業の危機とのショッキングな記事を知った。
一度は行ってみたかった十勝の名湯なのに残念。

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アイヌの話が聞ける居酒屋

コミュニティの掲示板に、アイヌの話が聞ける居酒屋を探してることを書いたら、札幌に住んでるNさんという絵描きの女性が北大近くに「ゆかり」という居酒屋が在ると教えてくれたのは去年の夏のことだった。
その後は何かと多忙な日が続いたので、札幌に向かえたのはこの2月に成ったけど、おり悪く豪雪のために新千歳空港が閉鎖され、なんと5時間も飛行機に乗ってたのに関西空港に逆戻りした寂しい思い出がある。
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そんないきさつで、今回の札幌探鳥旅行ではぜひとも「ゆかり」に行ってみたくて、宿は「ゆかり」が在る北18条駅近くのホテルを予約した。
旅の初日は北大苫小牧演習林でゴジュウカラやミヤマカケスに遊んでもらって大感激。ここの野鳥たちは餌付けされてないのに人を怖がらないのが実に素晴らしい。人に虐められた記憶のDNAを受け継いでいないので人を怖がらないのかな。
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宿にチェックインし、さっそく「ゆかり」に向かった。
店主の宇田川さんは、自分で打った手打ちうどんと日本酒の店がやりたくて、東大考古学部の教授を退官した後に居酒屋を開業した方とか。
東大考古学部時代は、アイヌ研究の権威で在ると共にオホーツク文化の研究でも多くの実績を残しておられる。
日本のてっぺんに位置する東京大学の教授というキャリアから想像してたよりもずっとマイルドな方だった。
きっと考古学の世界では有名で偉い人なんだろうけど、そんな凄さの片鱗も見せずに居酒屋の親父に徹しているのは、凡人からは卓越した大きな何かを秘めた大人を感じさせる。
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考古学やアイヌにはほとんど無知なAshの質問に、素人でも解かりやすい言葉を選んで教えて下さったし。
Ashが思うに、自分の専門の話を素人にも解るように喋れる人が、本当に賢い人なんじゃないのかな。
店主の出身が道東の常呂なので、新鮮な海産物を食べさせて貰えるのが嬉しい。殻付きのウニの味は絶品だった。
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宇田川さんの連絡で、今回の縁を結んでくれた絵描きのNさんが、わざわざお店まで来てくれた。
まさか会えると思ってなかったNさんに会えたうえに、Nさんの連絡でAshが尊敬するアイヌ・アート・プロジェクトの結城さんとも電話でお話できたので、本当に思い出に残る楽しい夜だった。
その夜は、とても理知的で美人なNさんの夢を見て爆睡。

■居酒屋ゆかり
 札幌市北区北18条西5丁目2-3 高田ビル1階
 TEL 011-717-0148

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