先住民

2010年8月31日 (火)

科学的じゃないからダメ?

最近の新聞紙面に、ホメオパシーの問題性が採り上げられていますね。
仕事の関係で、アロマセラピーなどの代替医療には昔から興味があったので、今後のホメオパシーの動向が気に成るところです。

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■見た目は直径三ミリ程度の砂糖球なんだけど■

そんな私は、ホメオパシーのレメディを何種類か処方してもらって服用もしたんですが、正直言ってホメオパシーが有効なのかどうかは鈍感な私には判らないですね。

新聞紙面では、ホメオパシーを妄信した患者の家族が、病院での治療を拒否したために患者が死亡したことが大きく取り上げられています。

『代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む』
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008100476.html

ただ、今回の一連の報道で気懸かりなのは、『現代科学で説明できないものは非科学的』という風潮が、今後は強まりそうなことです。

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これは有名な話だけど、病院で使われている新薬の多くは、マラリア特効薬のキニーネのようにアマゾンのシャーマン〈呪術医〉が古くから治療に用いてきた植物の成分を化学合成したもので、シャーマンという現代科学と対極に位置する存在の知恵と伝承が、現代医学に大きく貢献しているのは皮肉ですね。

『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4806711837.html

星空を見ていると、宇宙には果てが無いことや、時間と言う概念の始まりと終わりが無いことの不思議さに、人智を超えた大きな存在を感じます。

鳥たちや草花が、自分たちの棲む環境に適応して進化してることだって、脳みそが無いはずの草花がどうして自分自身を改良できるのかが不思議です。

このように現代の科学や物理学では説明しきれないものが多く在るのに、科学的じゃないからダメとシャットアウトしてしまうことを怖く思うのは私だけでしょうか?

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2009年4月29日 (水)

アイヌの話が聞ける居酒屋

コミュニティの掲示板に、アイヌの話が聞ける居酒屋を探してることを書いたら、札幌に住んでるNさんという絵描きの女性が北大近くに「ゆかり」という居酒屋が在ると教えてくれたのは去年の夏のことだった。
その後は何かと多忙な日が続いたので、札幌に向かえたのはこの2月に成ったけど、おり悪く豪雪のために新千歳空港が閉鎖され、なんと5時間も飛行機に乗ってたのに関西空港に逆戻りした寂しい思い出がある。
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そんないきさつで、今回の札幌探鳥旅行ではぜひとも「ゆかり」に行ってみたくて、宿は「ゆかり」が在る北18条駅近くのホテルを予約した。
旅の初日は北大苫小牧演習林でゴジュウカラやミヤマカケスに遊んでもらって大感激。ここの野鳥たちは餌付けされてないのに人を怖がらないのが実に素晴らしい。人に虐められた記憶のDNAを受け継いでいないので人を怖がらないのかな。
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宿にチェックインし、さっそく「ゆかり」に向かった。
店主の宇田川さんは、自分で打った手打ちうどんと日本酒の店がやりたくて、東大考古学部の教授を退官した後に居酒屋を開業した方とか。
東大考古学部時代は、アイヌ研究の権威で在ると共にオホーツク文化の研究でも多くの実績を残しておられる。
日本のてっぺんに位置する東京大学の教授というキャリアから想像してたよりもずっとマイルドな方だった。
きっと考古学の世界では有名で偉い人なんだろうけど、そんな凄さの片鱗も見せずに居酒屋の親父に徹しているのは、凡人からは卓越した大きな何かを秘めた大人を感じさせる。
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考古学やアイヌにはほとんど無知なAshの質問に、素人でも解かりやすい言葉を選んで教えて下さったし。
Ashが思うに、自分の専門の話を素人にも解るように喋れる人が、本当に賢い人なんじゃないのかな。
店主の出身が道東の常呂なので、新鮮な海産物を食べさせて貰えるのが嬉しい。殻付きのウニの味は絶品だった。
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宇田川さんの連絡で、今回の縁を結んでくれた絵描きのNさんが、わざわざお店まで来てくれた。
まさか会えると思ってなかったNさんに会えたうえに、Nさんの連絡でAshが尊敬するアイヌ・アート・プロジェクトの結城さんとも電話でお話できたので、本当に思い出に残る楽しい夜だった。
その夜は、とても理知的で美人なNさんの夢を見て爆睡。

■居酒屋ゆかり
 札幌市北区北18条西5丁目2-3 高田ビル1階
 TEL 011-717-0148

大きな地図で見る

■これは、2011年に「ゆかり」を訪ねたときのブログ 「真冬なのにザルうどん」

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2008年5月31日 (土)

アイヌが先住民とは認めるけど...

日本政府が今国会で採択する決議の原案から①が削除され、②が残された。

①「アイヌの人々が労働力として拘束、収奪されたため、その社会や文化の破壊が進み、『同化政策』により伝統的な生活が制限、禁止された」

②「アイヌの人々は独自の言語、宗教や文化の独立性を有する先住民族である」

※以上 朝日新聞 5月31日 朝刊の記事より引用
 ちなみに『アイヌ』とは『人間』を意味することばなので 、上記の『アイヌの人々』という表現は不適切なんじゃないのかな。

この決議案の意味をAsh的に理解すると、『アイヌは昔から日本のどっかで自分らの生き方で暮らしてたみたい』けど、『俺ら日本政府は、アイヌを辺境の地に追いやって彼らの土地を奪ったり、彼らを日本人の奴隷とすべく文化や言葉も奪ったなんて記憶にないね』と言ってるのと同じじゃない?

洞爺湖サミットを目前にして、『日本だって先住民のことを慮ってる先進国なんよ』ってことを諸外国アピールをするための国会決議なんだろうけど、もっとも大事な事実や彼らに対して行ってきた蛮行を認めないという決議は、諸外国からの評価を下げる効果しか無いんではないだろうか?

アイヌの伝統文化を音楽活動を通じて伝えようと活動しているアイヌアートプロジェクトの結城さんとは谷町九丁目のJAZZバー『街山荘』で何度かお会いしたが、奇しくも5月30日の朝日新聞に彼の活動が掲載されていた。
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恥ずかしながら、結城さんと(この頃はデブっちょでムーンフェース状態の)Ashのツーショットです。
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◆街山荘のURL
 http://machi-sanso.com/
 街山荘は7月に梅田の阪急東通りへ移転します。

◆どうやらアイヌアートプロジェクトのホームページページは閉鎖されたようです。
 このURLはドラマーの方のホームページですが、このページも最近になって閉鎖されてしまいました。 何故?
http://daitoudaitou.blog120.fc2.com/

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2007年12月20日 (木)

アイヌの聖地で涙した

アイヌ出身の国会議員が居ることは昔から知っていたが、その人のフルネームが萱野茂(かやのしげる)であり、彼は昨年の春に他界していたことはマイミクのウレシバさんから教えてもらった。
Ashは、「すべての生き物のみならず、石ころや山や風の音にも魂が宿っている」というアニミズム(精霊信仰)を信ずるが、アニミズムを基盤として数千年も前から北海道の大地で自然と共生してきたアイヌの暮らしに共感することも多い。
この冬には北海道や青森などへ何度も出かける機会があったので、先週末にアイヌの聖地とも言える二風谷(にぶたに)を訪れてみた。

二風谷に向かう前に、今回の旅の目的の一つである冬のオオワシを探しに苫小牧郊外の沙流川(さるがわ)下流を探索してみた。

8819085_1481994848_2しかし、流域の何箇所もが重機を使った土木工事の最中だったうえ、暖冬のせいかオオワシの姿はついに見ることが出来なかった。
沙流川河口のカモメ。喧嘩してるん?それともラブラブの仲?

8819085_2050069413 オオワシを諦めて二風谷に向かう道中で、一羽のオジロワシが木に止まっているのを発見。さっそく望遠レンズを構えたが、ピンとも定まらない前に逃げられてしまった。
オジロワシ。ちょっと遠かったなぁ、それに手持ちだったし。

8819085_1864538031到着した二風谷の第一印象は、Ashが想像していたようなひなびた山村からは程遠く、巨大なダムや鉄筋コンクリートの建造物が建つ意味不明の村だった。
この風景からは、かつてこの地にサケやマスを初めとした多様な生き物が多く棲む沢が在ったことを想像することも難しい。
このダムに興味が在る人は、「二風谷ダム」でWikipediaを検索してみることをお勧めする。
写真は氷結したダム湖。かつてはこの場所に沢が流れていたのだが

この月の初めに訪れた渡良瀬遊水地でも同様のことが言えるが、お上やお役所は、この流域で生計を営んでいる住民(アイヌ)の意思や生活をまったく無視して、「沙流川の治水と日高地域への利水」を大義名分にして、こんな馬鹿げた巨大ダムの建設を強行してしまった。
もう、この谷へはサケやマスが遡上することも不可能に成り、それらの魚類を糧として生きてきた熊やオオワシやアイヌの生活は、きわめて深刻な窮地に落とし入れられてしまった訳だ。

8819085_2641426300村で見かけた看板
萱野さんのみならず、いろんな方々が地道に活動しているようです。

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8819085_3052978526イヨマンテの儀式で天国へ送られたクマの頭蓋骨
ちょっと不気味だけど、崇高なものですよね。

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8819085_1811636924 萱野茂氏が私財を投じて収集したアイヌの民具
この他にもたくさんの民具が展示されていた。

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8819085_1380341679昔ながらのアイヌの家を再現

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8819085_3690127530神(カムイ)とは...
アイヌという心優しい民族の土地を略奪し、アイヌの文化や言葉を奪って日本人への同化を強制してきたうえに、この蛮行は酷すぎる。
そんな酷い仕打ちをしたお上の予算で建てられたコンクリートのアイヌ資料館とダムを見ていたら、涙があふれてきたAshでした。

8819085_2221240712 暗い気持ちで戻った札幌の街には氷雨ならぬ悲雨が降っていた

●北は北海道から南は宮古島まで、私のホームページ鳥たちのエリアへもお越しください。

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