アイヌ

2012年3月 7日 (水)

札幌周辺探鳥記(2012年3月)

クリスマスから年末年始にかけて無休の出張ざんまいだったので、かなり自虐的に成っているようで、周囲から「最近、愚痴が多いですね」と指摘されてしまった。

こんな時は自分にご褒美をあげるべきだと考えて、4泊5日の札幌周辺バーディングをしてきました。

■3月1日(木) シマエナガとの出会いに胸ふくらませて出発

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AM8:00のANA便で関西空港を出発です。
関西空港はLCCのPeach航空が今日から就航するんで、取材ヘリが何機も飛んでましたね。
伊丹空港に多くの路線を取り戻されて以来寂しい思いをしてた南大阪住民にとって、関西空港の復権は嬉しいニュースです。

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今回の旅のお楽しみは北海道にしか居ないシマエナガに会うこと。
シマエナガは、顔が真っ白でふっくらとしてて、身体もメタボ体型がとても可愛いです。

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十和田湖を眼下に見ながら約2時間のフライトで新千歳空港に到着して、レンタカーに乗り換え。
今回の旅行はレンタカーを借りっぱなしで札幌周辺の探鳥地をくまなく回るつもりです。

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最初に向かった勇払原野の東の鵡川町(むかわちょう)は「本物のシシャモ」の産地として有名ですね。(豆知識:ソフトバンクのお父さん犬のカイくんは鵡川の出身です)

ちょうどお昼前に町に着いたので、町内のカネダイ大野商店に立ち寄ってみました。

このお店は創業90年近くのシシャモ専門店で、本物のシシャモしか取り扱っていないのが自慢だとか。

ちなみに、わたしたちがスーパーで買って食べてるのはカペリンと言う魚で、本物のシシャモとは違います。

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お店の中で食事もできて、オス5ひき+メス5ひき+ご飯+味噌汁のセットが1400円。
ちょっとリッチな昼食だったけど、すごく美味しくて幸せだった。
ちなみに、オスのほうが脂が乗ってて味が濃いんだとか。

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シシャモご飯で腹ごしらえしてから向かったのが鵡川河口。
ここはコミミズクが立ち寄る場所として有名で、今年も正月あたりはお祭り状態だったらしいけど、すでに道東方面に抜けてしまった後らしい。

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コミミズクは居ないと聞いてても諦めきれずに河口の人工干潟に向かうと、遠くを飛ぶ大きな鳥が……

おお、なんとオオワシが目の前を飛んでましたよ。
冬の北海道にはオオワシやオジロワシが飛来して、それを目当てのバーダーさんも多いんだけど、オオワシに遭遇するチャンスはかなり少ないです。もっとも、道東あたりの観光船で見に行けば餌付けでメタボなオオワシやオジロワシには会えるけどね。

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対岸の木にはオジロワシも居ましたが、かなり遠いです。
気温は氷点下なのでカメラのバッテリーが仮死状態に成り、ほんの数枚シャッターを切っただけで電池切れに成ってしまいます。

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情報では、夕方まで待てばハイイロチュウヒに会えるかも知れないらしいけど、その数時間が待ちきれなくて沙流川(さるがわ)沿いの二風谷(にぶたに)まで走ってみました。
二風谷にはアイヌの萱野茂さんが戦後まもなくから収集したアイヌ民具の資料館が在り、アイヌの暮らしや文化を知ることができます。

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アイヌの血に誇りを持ち、アイヌの文化や歴史が消え去ろうとしていることに危機感を抱いて、民具の保存活動に私財を投じた萱野さん。国会議員としてアイヌの人権の復権に活躍されましたが、惜しいことに2006年に他界されましたね。

そんなアイヌ文化資料館も、冬季なので閉鎖されてたのががっかりだけど、当然でもありますね。

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この日の日没は17時20分ごろ。日没前に成ると周囲の田んぼなどで過ごしてたハクチョウたちがねぐらに戻ってきます。
今日はコミミズクにもハイイロチュウヒにも会えなかったけど、オオワシに会えたんで好調なすべり出しですね。

今晩は苫小牧市内のビジネスホテルで宿泊です。

■3月2日(金) 野鳥が手のひらに止まるのも考えもの

北海道大学の苫小牧研究林はJR苫小牧駅の北東3キロメートルほどに位置して、約3000ヘクタールの広大な森林です。

この森が好きで何度も通ってるけど、ここの小鳥たちは異様なほどに人慣れしてて、手のひらに乗ったりカメラのレンズに止まったりします。

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その訳は、公園を散歩する人たちやバーダーたちが小鳥にエサを与えているからなんだけど、あまりにも人懐こすぎて不自然な感じです。
胸にネクタイの小鳥はハシブトガラなのかコガラなのか不明。とても似てるんで同定が難しいです。

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確かに、食料の乏しい冬季にの鳥たちにとっては命を繋ぐ貴重なプレゼントなんだろうけど、興味本位で飼いならしてしまうのはルール違反じゃないだろうか。
北海道固有種のミヤマカケスに近寄っても逃げません。

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公園を流れる小川は、管理棟から少し下ったあたりで池に成っていて、ここではカワアイサなど多くの水鳥たちが集ってます。

ここで、三脚を倒してBORGのレンズを真ん中で折ってしまうと言う、とんでもない失敗をしでかしてしまいました。
今回は予備としてEOS7D+100~400ズームは持参してるものの、やはりBORGで撮りたかったので意気消沈です。
悩んだあげく、BORGを買ったバーダーショップ フジノさんに電話で相談したら、ヘリコイドと鏡筒の間の変換リングを取り外して直結する方法で回避できることが解りました。

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フジノさんのお話だと、ヘリコイドと鏡筒は径が同じものの、ネジのピッチが若干違うので深くはねじ込まないで欲しいとのこと。
まるで、故障したイオンエンジンを回避して別系統の燃料パイプに繋ぎ換えたハヤブサのような裏技での応急措置ながら、なんとか遠征中はしのげそうなので、フジノさんに大感謝です。

ホオジロガモも幸せそう。
きれいな環境で暮らしてる野鳥たちを見てると、こちらの方が幸せいっぱいな気分に成れます。

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私が住む地域ではありふれたチュウサギも、北海道では少ないらしいですね。

ここには人慣れした水鳥たちの他にも、カワセミやミソサザイ、ヤマセミなどが生息してます。この日も、一瞬だけヤマセミのすがたを見かけたもののカメラの準備をしてる間に消えてました。(涙)

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公園で遊んでると、時として大きな爆音とともに戦闘機が通過します。ここは、新千歳空港にも近いので自衛隊の千歳基地の飛行コースでも在るわけですね。

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林を歩いて取水場を過ぎたあたりにエゾフクロウが居ました。ここのフクロウは昨年も一昨年も営巣に失敗してるらしいので、今年こそは成功して欲しいです。

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コツコツと控えめで小さな音で虫を探すのはコゲラ。この森にもたくさんいます。

この日見かけたバーダーさんは20人程度。3000ヘクタールの森を20人のバーダーでシェアするんで、ストレスなしに遊べます。

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ふと空を見上げるとオジロワシが舞ってました。
シマエナガとは朝の一度だけの出会いだったので、ウトナイ湖まで探しに行くことにしました。

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公園で知り合った女性たちにウトナイ湖へ移動すると言ったら、湖の近くの三星(みつぼし)の豆パンがお勧めだよって教えてもらった。この会社は小林多喜二の祖父が創業し、苫小牧では有名な菓子メーカーのようです。

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これがお勧めの豆パン。素朴な味が良かった。

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ハクチョウをかたどったクッキーが乗ってるハクチョウぱん。クリームが美味しい。

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ウトナイ湖は湖面が氷結してたし、ネーチャーセンターも休館日だったので、野鳥の成果はいま一つですね

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林をあるいてるとPeach航空のジェット機が通過。この湖は新千歳空港の離着陸コースに在るんです。

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まだ午後三時台なんで、ウトナイ湖はあきらめて石狩川河口の猛禽類を見つけに行くことにしました。

苫小牧から石狩川までは道央道を経由して約80Kmの距離。高速道路は空いてて快適に走れたものの、一般道は交通渋滞で思うように進めません。

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やっとの思いで現地に着いたのが4時半ごろ。少し暗くなりつつある河口に降りて対岸を見ると、数羽のオジロワシが居ました。でも、かなりの距離なので見づらかったな。

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暗いので、ほぼシルエットですね。

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この日も陽が暮てウミアイサもシルエットに成ってきたので、バーディング二日目は終了。

夜には、北大近くの北18条に在る小さな居酒屋「ゆかり」で、札幌在住の女性画家Nさんと呑む約束です。

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「ゆかり」は、東京大学の教授を退官した宇田川洋氏が、手打ちうどんを食べさせる居酒屋を目指して開業したお店です。(これは数年前にゆかりを訪れた際のブログ

北海道では、真冬でもザル蕎麦やザルうどんを食べます。関西人には異様に思えるんだけど、北海道ではザルは通年メニューらしいですね。

この夜はNさんと二次会まで呑んで、ホテルに戻ったのは日付が変わってからでした。

それにしても、Nさんはザル(=お酒が強い方)です。北海道のザルは麺類だけじゃ無かったみたい。

■3月3日(金) 鳥がダメならグルメが在るさ

きょうは、数年前の札幌バーディングの際に知り合った、地元バーダーのKさんの案内で西岡水源地で遊びます。

最寄駅の地下鉄澄川駅で午前8時に待ち合わせ、彼の車で目的地へ。

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西岡水源地(西岡公園)は、戦時中の陸軍が公共施設の水源地として建設したもので、札幌市の南側にあります。

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この公園は近所の住民の散策コースでもあるので、ヤマガラなどの小鳥や小動物たちは人慣れしてます。
きょうの天候は晴れ時々雪。青空と雪が交互に訪れます。

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カケスが止まっているドウツトウヒの実はエゾリスの好物なので、エゾリスも実を食べに木のぼりします。ちなみに、リスが実を食べた後の芯の形が海老フライに似てるんで、地元の人は食べ残しのトウヒの実を海老フライと呼びます。

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エゾリスはシマリスなどと比べると巨体で、子猫くらいの大きさです。かなり人慣れしてて、足もとまで寄って来るので、望遠レンズでは尻尾くらいしか収まらないのが問題ですね。

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キバシリの外観は樹皮とそっくりなので、動くまでは見つけれないです。

公園を流れる渓流沿いにカワガラスやシマエナガを求めて散策してたものの、雪の勢いが納まらないので、雪雲を避けて札幌市の南東にある野幌森林公園に移動することにしました。

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大沢口の駐車場でかなり長い時間雪の止むのを待ってみたものの、回復しそうにないので、すすきの駅近くに在るKさんお勧めのLITTLE JUICE BARというお店でランチすることにしました。

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とてもヘルシーなランチ。

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このお店の「売り」は、100%果汁のジュースと有機野菜をふんだんに使ったランチ。
お店のスタッフは野菜などの素材に詳しい野菜ソムリエで、それぞれの野菜の産地や特徴などを教えてくれます。

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このお店の建物は、かつての豪商が衣装蔵として使っていたもので、外回りは札幌近辺で産出された札幌軟石でおおわれています。

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内部は100年以上前に建てられた当時のままで、木の優しさと暖かさを感じてくつろげますよ。

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食事を終えても市内の天候は回復しそうにないので、雪雲を避けて千歳川沿いの長都沼(おさつぬま)まで移動です。こんな日は車が便利ですね。

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長都沼ではチュウヒとの出会いを期待して粘ってみたものの、雪は止みそうにないので、バーディングを早々と切り上げて札幌市内に戻ることにします。

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市内への帰路で立ち寄ったのが、北広島の三井アウトレットパーク近くに在るKさんお勧めのソフトクリーム専門店Welcow

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このお店は中標津(なかしべつ)出身の若夫婦が全国行脚の研究旅行を踏まえて開いたもので、出身地の中標津の牛乳をイタリア製の機械でソフトクリームに仕立てます。

スプーンでクリームをすくおうとして驚いたのが、クリームの濃さ。ねっとりと重たいクリームは都会で売ってるものと別物です。

味も濃いんで感動してると、Kさんが「冬場の方が味が濃いですね」と教えてくれた。

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その後、おおどおり駅近くのオーパスワンというダイニングバーで反省会。
Kさんはアルコールを少ししか飲まない人なので、ビールを飲んでの反省は私が主役。
牡蠣はわたしの故郷の能登産が旨いけど、厚岸産もかなり旨かったな。

■3月4日(日) エナガはダメでも想定外の出会いが在って

遠征4日目は、本命のシマエナガとの出会いを求めて、昨日は雪であきらめた野幌森林公園に再チャレンジです。

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しかし、ホテルから公園に向かう高速道路は、かなりの積雪です。

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公園には8時ごろに到着できて、大沢口の駐車場から林に入ったものの一面の銀世界で散策路には人の足跡も見当たりません。やはり、冬の雪国は天候が厳しいです。

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きょうもダメかもと諦めモードで歩いてたら、近くでコツコツと木をつつく音が。
北海道にしか居ないヤマゲラが近くの木で虫を探してました。

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ほどなくアカゲラも飛来。雪に覆われたモノクロームの季節に、アカゲラの赤は印象的です。

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大沢園地近くには何匹かのエゾリスが住み着いてて、ひょうきんなしぐさを見せてくれます。このリスもエサをくれる人間に慣れてるようです。

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ここは広い公園なので、シマエナガを探して歩きまわるののも大変です。そこへ、札幌在住のマイミクKゴンさんから「自然ふれあい交流館のエゾサンショウウオが可愛いよ」ってメッセージが届いたので立ち寄ってみました。
生まれて3年も経ってるのに体長10センチも無いです。目がとび出てて可愛いです。

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慣れない雪道歩きでパンパンに張った腰をいたわりながら3周目の探索をしてると、近くで大き目の音でコツコツが。

なんと、想定外のクマゲラに出会えました。
この公園にはクマゲラが飛来するとは聞いてたものの、探せば見れると言うものでもないので期待はしてなかっただけに、この出会いは嬉しいです。

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夕暮れも近く成って陽も弱くなったので、大沢口のゴジュウカラとお別れして、今晩の宿泊地の千歳市へと向かいます。

■3月5日 証拠写真特集ながらも豊富な出会いに感激

夕きょうは千歳市在住のマイミク&バーダーのSさんのお勧めで千歳川を探索することにしました。この流域は夏冬ともに野鳥が豊富らしく、かなりの出会いが期待できそうです。

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とは言うものの、流域はかなりの積雪だし車の通る幅だけしか除雪してないので、なかなか車を停めて鳥を見る場所が見つかりません。

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千歳川沿いでのバーディングは諦めて、川の源となる支笏湖まで走ってみました。
ここは、かつて丸駒温泉旅館へ家族旅行した際に、旅館の敷地内でたくさんのシマエナガに出会った経験が在るので期待大です。

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しかしながら、旅館の敷地を望遠レンズ片手にうろついてる自分を客観視すれば、露天の女風呂をねらったエッチなオヤジと思われても弁解できないことに気づいて、元の流域に戻ることに。

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そんな状況で難儀してたら、土曜日に西岡公園でお世話に成ったKさんから「ちょっと時間が工面できたんで千歳まで行ってあげる」との嬉しい電話。
土曜日は雪のために成果が出なかった私を案じて、千歳川での敗者復活戦を助けてあげるとのことです。

待ち合わせ場所の「さけ・ますセンター」近くの流れでは、子孫を残すという大義をまっとうしたサケの死がいが。この死がいも、ワシなどの餌として食物連鎖して自然の営みを助けます。

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ちなみに、Kさんは西岡公園をホームグラウンドとするバーダーさんながら、道内のあちこちへ遠征して野鳥や野生動物との出会いを写真にしています。
彼が撮影したシマオゴジョの写真は秀逸で、カレンダーが札幌の東急ハンズで売られているほどです。

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Kさんの助けでシマエガガ探しに千歳川を行ったり来たりしたものの出会いが無いので、ひとまず地元のファミレス「とんでん」で昼食です。
メニューは、鮭・ホッキ丼とイワシつみれ汁。北海道の食材たっぷりの昼飯で元気を充電して午後の部のスタートです。

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千歳川流域は諦めて、恵庭市の漁川(いざりがわ)ダムに向かってみました。
でも、ここでもセグロセキレイくらいしか出会えません。
すこし上流で600mmの大砲を構えてオジロワシを撮ってるバーダーさんが居たので、シマエナガを訪ねてみると、さけ・ますセンターの対岸あたりに多いとの耳寄りな情報。

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現地で地元バーダーさんと話をしてると、近くの茂みの中をキクイタダキが動き回ってました。AFは諦めて何枚か撮ってかろうじて菊が見えたのがこの写真だけど、完全に枝かぶりなのが残念です。

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ここでもキバシリに出会いました。森の忍者に例えられる迷彩色のキバシリは目を離したら見つけるのに難儀します。

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ほどなく、シマエナガの群れが飛来してくれました。やっと、お目当ての鳥に会えたのが嬉しいものの、ひょうきんな正面顔はなかなか見せてくれません。

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そんな悪戦苦闘をしてる最中に、対岸の木にヤマセミが飛来してくれました。
完全な枝かぶりながらも、ヤマセミが間近に見れたのは嬉しいです。

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札幌とお別れする時刻も迫って帰り支度をしてると、眼下の川でカワガラスが水浴びしてました。千歳川は噂どおりに豊かな自然でした。

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午後5時、4泊5日の遠征を終えて新千歳空港に戻ってきました。

今回の遠征では北海道の知人たちや地元バーダーさんの暖かさに包まれて、仕事漬けだった日々の憂さ晴らしができました。みなさん、有難うね。

今回持参した機材は、BORG71FL+ペンタックスAFコンバータ+ペンタックスK-r

および 100~400ズーム+EOS7D

および スマホ でした。

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2010年4月29日 (木)

アイヌ・アート・プロジェクト in 大阪

アイヌ・アート・プロジェクトが大阪に来てくれた。
彼らが大阪に来てくれるのは今回が確か3度目で、そのたびにAshのお気に入りのJazzBarでコンサートを開いてくれる。
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彼らの楽器トンコリが奏でるメロディはシンプルながらも、なんだか心の奥に語りかけてくれるようで、深いものがある。
アイヌの言葉の歌を聴いていると、はるか昔に北の大地でオオカミやクマなどと共生していたころのアイヌの暮らしが目に浮かぶようだった。
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Ashが北の大地に惹かれる訳の一つに、アイヌの暮らしへの憧れと畏敬が在る。
我々和人が入植という形でアイヌの土地に住み着き始めたのは明治の時代からだが、わずか1世紀ほどで多くの自然を荒らしてしまったのは悲しい。
その反面、アイヌは縄文の時代から北の大地で暮らしてきたのだが、大自然や全ての生きとし生けるものを敬う心を忘れなかったから、自然のバランスが保たれてきたのだろう。

今、まさに崩壊しようとしている世界にとって、そして沈没寸前の日本にとって必要なものの何かがアイヌの心の中に在るような気がする。
征夷大将軍の時代から、和人からのさまざまな迫害を受けてきたのだろうが、『アイヌに生まれて誇りを感じている』という結城さんの一言が心に響いた。

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2009年4月29日 (水)

アイヌの話が聞ける居酒屋

コミュニティの掲示板に、アイヌの話が聞ける居酒屋を探してることを書いたら、札幌に住んでるNさんという絵描きの女性が北大近くに「ゆかり」という居酒屋が在ると教えてくれたのは去年の夏のことだった。
その後は何かと多忙な日が続いたので、札幌に向かえたのはこの2月に成ったけど、おり悪く豪雪のために新千歳空港が閉鎖され、なんと5時間も飛行機に乗ってたのに関西空港に逆戻りした寂しい思い出がある。
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そんないきさつで、今回の札幌探鳥旅行ではぜひとも「ゆかり」に行ってみたくて、宿は「ゆかり」が在る北18条駅近くのホテルを予約した。
旅の初日は北大苫小牧演習林でゴジュウカラやミヤマカケスに遊んでもらって大感激。ここの野鳥たちは餌付けされてないのに人を怖がらないのが実に素晴らしい。人に虐められた記憶のDNAを受け継いでいないので人を怖がらないのかな。
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宿にチェックインし、さっそく「ゆかり」に向かった。
店主の宇田川さんは、自分で打った手打ちうどんと日本酒の店がやりたくて、東大考古学部の教授を退官した後に居酒屋を開業した方とか。
東大考古学部時代は、アイヌ研究の権威で在ると共にオホーツク文化の研究でも多くの実績を残しておられる。
日本のてっぺんに位置する東京大学の教授というキャリアから想像してたよりもずっとマイルドな方だった。
きっと考古学の世界では有名で偉い人なんだろうけど、そんな凄さの片鱗も見せずに居酒屋の親父に徹しているのは、凡人からは卓越した大きな何かを秘めた大人を感じさせる。
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考古学やアイヌにはほとんど無知なAshの質問に、素人でも解かりやすい言葉を選んで教えて下さったし。
Ashが思うに、自分の専門の話を素人にも解るように喋れる人が、本当に賢い人なんじゃないのかな。
店主の出身が道東の常呂なので、新鮮な海産物を食べさせて貰えるのが嬉しい。殻付きのウニの味は絶品だった。
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宇田川さんの連絡で、今回の縁を結んでくれた絵描きのNさんが、わざわざお店まで来てくれた。
まさか会えると思ってなかったNさんに会えたうえに、Nさんの連絡でAshが尊敬するアイヌ・アート・プロジェクトの結城さんとも電話でお話できたので、本当に思い出に残る楽しい夜だった。
その夜は、とても理知的で美人なNさんの夢を見て爆睡。

■居酒屋ゆかり
 札幌市北区北18条西5丁目2-3 高田ビル1階
 TEL 011-717-0148

大きな地図で見る

■これは、2011年に「ゆかり」を訪ねたときのブログ 「真冬なのにザルうどん」

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2008年5月31日 (土)

アイヌが先住民とは認めるけど...

日本政府が今国会で採択する決議の原案から①が削除され、②が残された。

①「アイヌの人々が労働力として拘束、収奪されたため、その社会や文化の破壊が進み、『同化政策』により伝統的な生活が制限、禁止された」

②「アイヌの人々は独自の言語、宗教や文化の独立性を有する先住民族である」

※以上 朝日新聞 5月31日 朝刊の記事より引用
 ちなみに『アイヌ』とは『人間』を意味することばなので 、上記の『アイヌの人々』という表現は不適切なんじゃないのかな。

この決議案の意味をAsh的に理解すると、『アイヌは昔から日本のどっかで自分らの生き方で暮らしてたみたい』けど、『俺ら日本政府は、アイヌを辺境の地に追いやって彼らの土地を奪ったり、彼らを日本人の奴隷とすべく文化や言葉も奪ったなんて記憶にないね』と言ってるのと同じじゃない?

洞爺湖サミットを目前にして、『日本だって先住民のことを慮ってる先進国なんよ』ってことを諸外国アピールをするための国会決議なんだろうけど、もっとも大事な事実や彼らに対して行ってきた蛮行を認めないという決議は、諸外国からの評価を下げる効果しか無いんではないだろうか?

アイヌの伝統文化を音楽活動を通じて伝えようと活動しているアイヌアートプロジェクトの結城さんとは谷町九丁目のJAZZバー『街山荘』で何度かお会いしたが、奇しくも5月30日の朝日新聞に彼の活動が掲載されていた。
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恥ずかしながら、結城さんと(この頃はデブっちょでムーンフェース状態の)Ashのツーショットです。
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◆街山荘のURL
 http://machi-sanso.com/
 街山荘は7月に梅田の阪急東通りへ移転します。

◆どうやらアイヌアートプロジェクトのホームページページは閉鎖されたようです。
 このURLはドラマーの方のホームページですが、このページも最近になって閉鎖されてしまいました。 何故?
http://daitoudaitou.blog120.fc2.com/

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2007年12月20日 (木)

アイヌの聖地で涙した

アイヌ出身の国会議員が居ることは昔から知っていたが、その人のフルネームが萱野茂(かやのしげる)であり、彼は昨年の春に他界していたことはマイミクのウレシバさんから教えてもらった。
Ashは、「すべての生き物のみならず、石ころや山や風の音にも魂が宿っている」というアニミズム(精霊信仰)を信ずるが、アニミズムを基盤として数千年も前から北海道の大地で自然と共生してきたアイヌの暮らしに共感することも多い。
この冬には北海道や青森などへ何度も出かける機会があったので、先週末にアイヌの聖地とも言える二風谷(にぶたに)を訪れてみた。

二風谷に向かう前に、今回の旅の目的の一つである冬のオオワシを探しに苫小牧郊外の沙流川(さるがわ)下流を探索してみた。

8819085_1481994848_2しかし、流域の何箇所もが重機を使った土木工事の最中だったうえ、暖冬のせいかオオワシの姿はついに見ることが出来なかった。
沙流川河口のカモメ。喧嘩してるん?それともラブラブの仲?

8819085_2050069413 オオワシを諦めて二風谷に向かう道中で、一羽のオジロワシが木に止まっているのを発見。さっそく望遠レンズを構えたが、ピンとも定まらない前に逃げられてしまった。
オジロワシ。ちょっと遠かったなぁ、それに手持ちだったし。

8819085_1864538031到着した二風谷の第一印象は、Ashが想像していたようなひなびた山村からは程遠く、巨大なダムや鉄筋コンクリートの建造物が建つ意味不明の村だった。
この風景からは、かつてこの地にサケやマスを初めとした多様な生き物が多く棲む沢が在ったことを想像することも難しい。
このダムに興味が在る人は、「二風谷ダム」でWikipediaを検索してみることをお勧めする。
写真は氷結したダム湖。かつてはこの場所に沢が流れていたのだが

この月の初めに訪れた渡良瀬遊水地でも同様のことが言えるが、お上やお役所は、この流域で生計を営んでいる住民(アイヌ)の意思や生活をまったく無視して、「沙流川の治水と日高地域への利水」を大義名分にして、こんな馬鹿げた巨大ダムの建設を強行してしまった。
もう、この谷へはサケやマスが遡上することも不可能に成り、それらの魚類を糧として生きてきた熊やオオワシやアイヌの生活は、きわめて深刻な窮地に落とし入れられてしまった訳だ。

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萱野さんのみならず、いろんな方々が地道に活動しているようです。

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8819085_3052978526イヨマンテの儀式で天国へ送られたクマの頭蓋骨
ちょっと不気味だけど、崇高なものですよね。

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8819085_1811636924 萱野茂氏が私財を投じて収集したアイヌの民具
この他にもたくさんの民具が展示されていた。

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8819085_1380341679昔ながらのアイヌの家を再現

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8819085_3690127530神(カムイ)とは...
アイヌという心優しい民族の土地を略奪し、アイヌの文化や言葉を奪って日本人への同化を強制してきたうえに、この蛮行は酷すぎる。
そんな酷い仕打ちをしたお上の予算で建てられたコンクリートのアイヌ資料館とダムを見ていたら、涙があふれてきたAshでした。

8819085_2221240712 暗い気持ちで戻った札幌の街には氷雨ならぬ悲雨が降っていた

●北は北海道から南は宮古島まで、私のホームページ鳥たちのエリアへもお越しください。

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