タイ北部国境地帯の探鳥記 (2019年1月) 1日目
タイ北部はミャンマーやラオスと国境を接しており、冬季には遠くヒマラヤ山脈などからも越冬の鳥が訪れると言う。
冬季のチェンマイ近郊やドイ・インタノン山へは数年前に探鳥で訪れたが、「国境地帯はヒタキ類が豊富だし、マダラチュウヒにも逢えるよ」との一声でお誘いに乗ることに決定。
■1月2日(水)
関西空港~チェンマイを飛ぶエアラインは何社も在るが、同行者からエアーチャイナ(中国国際航空)が安いと勧められた。
関西空港からチェンマイ空港の往復総額が、36,230円とは信じがたいけど、実際にこの金額で往復できた。
驚きの低価格の理由は、北京空港での乗り換えに在る。北京空港はエアーチャイナのHUB空港なので、乗客を北京空港に集合離散することで、効率良く低価格で運べる訳だ。
貝塚市の自宅を出発したのは朝の6時過ぎ。この朝は金星が月に大接近していた。
関西空港を9:00に発ったCA162便は3時間20分のフライトで北京空港に着いた。
驚きの低価格とは言え、スターアライアンスにも加盟しているナショナルフラッグなので、それなりの食事は出るし、当然ながらビールも無料で飲める。
今回の旅は、関東方面からの2名と関西空港発の私の合計3名のみ。彼らとは北京空港で合流の予定だが、緊急時の連絡用に空港内のFreeW-Fiのアカウント取っておく。
空港の随所に在る端末にパスポートをかざして連絡用の電話番号を登録すると、パスワードが記されたレシートが発行される。
FreeWi-Fiが使えるとは言えども、中国では悪評高き「グレートファイアーウォール」に阻まれて、我々が日常で使っているFacebook、LINEなどのSNSやGmailなどGoogle社の機能は即座にブロックされる。
我々は、中国国内でのメッセージ連絡用にWeChatのアカウントを取得しておいたので、広い空港ながら無事に合流できた。
(ちなみに、「グレートファイアーウォール」とは、有名なグレートウォール=万里の長城を揶揄した造語で、中国の情報網は世界から隔離されていることを意味する。特にGoogle社と中国政府は折り合いが悪いらしく、Yahooのサイトは見られるのにGoogleのサイトはブロックされる現状だ)
日本人3人は無事に合流できたが、チェンマイへのCA823便の出発は5時間ほど後。
時間的には北京市街へ繰り出しての探検も可能だが、交通渋滞や何らかのトラブルに巻き込まれるのは嫌だし、出入国手続きの所要時間も読めないので、空港内の無料ラウンジで暇をつぶすことにした。
トランジット客用の無料ラウンジは事前予約制なので、今回の旅に先だってエアーチャイナのサイトから予約しておいた。
これが、北京空港からチェンマイ空港へ飛ぶCA823便の夕食。
質素だけど、座席でじっとしている我が身には、この程度のボリュームの方が逆に嬉しい。
提供されたビールは往復便とも同じブランドだったが、日本で飲みなれているビールに比べるとお世辞にも美味いとは言えない。
おおよそ5時間弱のフライトで、眼下に町明かりが見えてきた。
ここは中国それともタイ?
チェンマイ空港で、探鳥ガイドのpannと合流する。
彼と知り合ったのは、南タイで探鳥旅行した2年前だが、とても仕事熱心でパワフルなので、彼と一緒に遊ぶのには体力が必要だ。
空港に到着して真っ先に感じたのは空気が煙っぽいこと。
北部タイでは山岳民族の山焼きなどが行われているだろうが、それが匂いの原因なのかな?
これが、チェンマイ空港近くのモーテルの自室。
今回の旅はすべて個室にしたが、素泊まり料金はおおむね500~800バーツなので日本円では2,000~3,000円だろうか。
もう日付が変わる時刻だし、明朝も早い時刻の出発なので、今夜は酒宴もせずにひたすら寝ることにした。
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