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2014年5月14日 (水)

沖縄の離島へリセットの旅(2014年5月)

わけ在って、この春から社員の居ない会社に成ってしまい、25年間続いた生活がガラリと変わりました。

気持ちを切り替えねばと坊主頭にもしてみたけど、いま一つ踏ん切りつかない状態が続いてて、ふと思いついたのが離島への旅で気持ちをリセットすることです。

離島は大好きなんで、現実逃避できて夏の鳥に会えてお酒が飲めるという条件検索でヒットしたのが、沖縄から飛行機で30分ほどの粟国島(あぐにじま)と言う小さな島。

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(写真はokinawaweb.up.seesaa.netから借用)

ダイビングで有名な島らしいけど、バードウォッチングにも魅力的な島のようです。

粟国に珍鳥85種続々のような新聞記事もあるし、村のホームページでも粟国島で見ることの出来る野鳥を紹介しています。沖縄の舳倉島とも呼ばれる島を知りたくて心ワクワクです。

■5月9日(金)

沖縄本島から粟国島へはフェリーが通ってるものの、年一回のドック入り中だったので、軽飛行機で飛ぶことにしたけど……

なんと、持ち込める荷物が10Kgまでと知って唖然です。
今回はカメラ2台とレンズ3本と三脚を持って行くつもりなのに、カメラ1台とレンズと一脚ですでに9Kgに成って、泣く泣くEOSとズームは諦めました。
持参したのはBORG71フローライトレンズ+新ボディのBU-1+PENTAX K5-ⅡSです。

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夜の便で沖縄へ飛んで、国際通りのビジネスホテルにチェックイン。
印刷したメニューしか無いような居酒屋チェーンは敬遠して、こじんまりした割烹に入ってみました。
やはり沖縄なんで、オリオンビールでスタートですね。ビールの肴は「すくがらす豆腐」という塩漬けの小魚をトッピングした冷やっこです。

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女将さんや常連客さんとの与太話しで楽しいひと時を持てて、閉めはモズクの天ぷらと泡盛です。
仲間由紀恵さんのお爺ちゃんが、宮古島の出身だとか教えてもらった。

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翌朝は早起き必須なんで、早めに切り上げてホテルに戻りました。

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■5月10日(土)

ホテルのある旭橋駅から那覇空港までは、県内唯一の鉄路「ゆいレール」に乗れば10分ほどで到着です。

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空港では、一階の奥にある第一航空のカウンター(と言うより小部屋)で搭乗手続きします。搭載重量に限りある小型機なんで、全員の体重を計ってから座席が決まります。
これって、でぶっちょが片側に集中しないように配慮してるんだろうな。

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那覇~粟国島を飛ぶのは英国ブリテン・ノーマン社の9人乗り双発機のBN-2で、愛称はアイランダー。
日本でもっとも小さな旅客機だそうで、沖縄の離島と新潟の佐渡島で使われてます。

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エンジンをかけるとバリバリバリとすごい音と振動がして、飛んでる間もゆらゆら揺れるしで驚いてる間もなく粟国島に到着です。

後で知ったんだけど、この便で同乗したお兄さんは篠宮龍三さんという有名なダイバーさんしい。彼らとは民宿も同じだったけど、潜りのことに無知な私は気づかなかったな。

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滞在中は、村の観光協会が運営するレンタカーをキープしました。
これは、i-MiEVという電気式の軽自動車で、村では6台所有してます。

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(トゥージと呼ばれる水瓶)

実際、バーディングには電気自動車やハイブリッド車が最適です。
車の中からだとかなり近くまで野鳥に近づけるし、移動するときもエンジン音が無いので鳥も逃げないですね。

レンタカー代は初日が5000円で二日目以降が3500円。この金額なら妥当かなと思ってたら、なんと1Kmあたり50円の従量料金が必要でした。
一般的な軽自動車は悪条件でも1リットルで10Kmは走れるので、島のレンタカーの従量料金をガソリン代と比較すると、約4倍に成ってしまいます。
この四月から運営を始めたようだけど、料金体系を見直さないとエコカーが泣きますよ。

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先ずは、今回のお目当ての一つでもあるミフウズラを探すために内陸部の耕作地帯をぐるぐる回ったものの、出会うのはサギ類ばかり。

チュウサギは繁殖期なので胸や背中にたくさんの飾り羽根が現われ、くちばしも真っ黒に成ってます。

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農道は農作業の車とヤギさんが優先。のんびりとした光景ですが、このために遠回りさせられました。

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かなり走り回ったけどウズラには会えそうに無いんで、サンコウチョウが居ると言う大正池に行ってみました。

大正池は薄暗くてジメジメしてて、まさにサンコウチョウが大喜びしそうな環境です。

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折り悪く小雨が降り出したんで車に戻って思案してたら、目の前の草地を初めて見る鳥が歩き回ってます。
アカガシラサギですね。頭部と胸が赤褐色なのは夏羽の特徴らしいです。

この後、ぬかるみでスタックしてしまい、観光協会の方のジープで引きだそうとしてみたものの、らちが明かずに代車と交換してもらいました。(悲)

観光協会の皆さんには、何かとお世話に成りました。

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畑で見かけた子は色づきがいまいちなんだけど、幼鳥なのかな、それとも換羽中?

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雨脚は強くなる一方で車に缶詰。アマサギもびしょぬれです。

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ツバメチドリも雨が止むのをじっと我慢中。

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レンズも出せない状況に成ったんで、本日のバーディングは切り上げて民宿「風月」に向かうことにしました。

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民宿の看板娘(?)は、富士山の見えるところから来たと言うアルバイトのお嬢さん。
よく気がつくベッピンさんですが、ダイビングの島だと言うのに潜れないんだとか。

この夜は、風力発電設備の工事で来てるお兄さんと三人で飲んで、締めは自室で泡盛の水割りです。

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■5月11日(日)

昨日の大雨とは一転してさわやかな朝に成りました。
先ず、つい最近ヤツガシラが通過したという船着場近くの緑地帯を「念のため」に探してはみたものの、やはり何も居ませんでしたね。

海岸沿いには木道や展望デッキが在って、イソヒヨドリやチドリ類がたくさん居ます。

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この島にはたくさんのセッカも居て、どこへ行ってもチッチッチの鳴き声が聞こえます。

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公民館(集会場?)の池にはバリケンが居ました。
南米原産のバリケンは、かつて食用として移入されたものの、お肉の味がいまいちだったんで放棄されたものが、今では日本全国に拡散して繁殖してます。

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せっかく沖縄に来たからにはサンコウチョウに会いたくて、何度も大正池に足を運んで、やっとゲットできたのがこの写真。
サンコウチョウは暗い場所に生息する習性のうえ、ここの個体は人馴れしていないので、なかなか姿を見せてくれずに難儀しました。

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階段の柵に飛来したのはリュキュウキビタキ。
焦点を合わす間もなく飛び去ってしまったんで、この証拠写真のみです。

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島の西南側の漁港あたりでは、たくさんのシロガシラを見かけます。
鳴き声がオオジュリンに似てるんで、ちょっと焦ります。

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今回もミフウズラとは縁が無かったようです。
あちこちの農道をぐるぐる回ってる間に二度ほど目の前に現れたものの、あっと言う間に草むらへ逃げ込んでしまいます。

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大正池展望台は、島の全景が見渡せる絶景です。

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展望台の目の前のこずえにアマサギが止まってます。何を考えてるんだろ?

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お腹が空いたので、島で2件しかない食堂の一つの寿(ことぶき)で沖縄ソバです。
ソバは沖縄の定番ファストフードだろうな。

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中学校の前には、おそらく島内で唯一と思われる信号機が在るんだけど、いつ見ても青です。
こんなん意味無いやんと思うけど、島の子供たちが都会に出てもカルチャーショックに成らないようにとの、親心を強く感じましたね。

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沖縄らしい民家は意外と少なくって、ほとんどがコンクリの建物に成ってました。
やっと見つけた一軒だけど、残念ながら廃屋ですね。

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再び大正池の周囲を散策してたらコサメビタキが来ました。やはり、この池が島一番の探鳥スポットのようです。

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島の北東側には村民牧場が在って、牛が放牧されてます。
暗くて狭い牛舎に閉じ込められてる牛たちに比べて、いかに幸せなことか。
後ろに見えるのは、粟国の塩で有名な沖縄ミネラル研究所 です。

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小さな島は回りつくしたんで、島の北側にある洞寺(てら)の見晴台で暇つぶし。
普段の暮らしでは、町の騒音や冷蔵庫のコンプレッサーなどの生活音から逃げられないけど、ここで聞こえるのは潮騒とセッカの鳴き声だけです。
貸し切りのパティオでのんびりしてたら夕方に成ったんで、民宿に戻ります。

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■5月12日

朝の第一便で那覇に戻ります。
空港の売店では島の土産をいくつか買いたかったけど、重量制限のために自宅用だけです。

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那覇からの便が30分も遅れてやっと到着。それにしても小さな機材ですね。

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帰路は機長の斜め後ろの2B席。運が良ければ副操縦席の1Bに座れるらしいです。
最近は大型のハイテク機ばかりに成ったけど、メーターもアナログだし有視界飛行しかできないようなレトロさが楽しい。

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やっと乗り込んだのに、那覇の管制官から「雲が低すぎて着陸できない」との連絡が入り、待合室で待機です。

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一時間ほど後に、飛べるかも知れないとの連絡が入って再搭乗したものの、なかなか出発許可が出ずに機内で缶詰です。
当然ながら(?)エアコンも無い機内の夏場の必需品は、この団扇ですね。

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那覇から「やはりダメ」との連絡が入り、いったん解散することに成りました。
ちょうどお昼だったので郵便局の集配車に便乗して村に逆戻りです。
きょうも定番の沖縄ソバを食べてたら、空港から「天候が回復したんで急いで戻って来て」との電話。
食堂の女将さんも同じ便で那覇に飛ぶとのことで、空港へ便乗させてもらったのがラッキー。

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那覇空港には4時間遅れで到着したものの、関西空港への乗り継ぎには何とか間に合いました。

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今回は、これと言って珍しい鳥に会えたわけでもないし、土砂降りで散々だったけど、当初の目的だった心のリセットはできたように思えます。

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また、渡りの最盛期に再訪してみたいな。

 

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コメント

リセットの旅の野鳥を楽しませていただきました!!/ありがとうございました!!
ミフウズラのショットは一寸残念だったかもですネッ!!

離島と言えば自分の時代では能登半島先の舳倉島が羨望の的でしたが現状のブログを見ているとはたやん程度のバーダーレベル・ラベルが行くところではない気もしてきています!!

自分は沖縄は2度行っていますが単独ではなかったので探鳥優先とはいかず早朝散策探鳥のみで2度ともシロガシラを堪能はできました!!

こちらにもアマサギはやって来ており、裏の田圃から若干離れた田圃でムナグロと混群でないチュウシャクシギ4羽にも逢えています!!

投稿: はたやん | 2014年5月15日 (木) 14:55

mailtoはたやん、いつもコメント有難うございます。
舳倉島は有名になりすぎて、宿の確保がたいへんなようです。島には民宿が2件しかないので、ほぼ一年前から予約しておかないとダメらしいです。

周りはすっかり夏鳥に成りましたね。

投稿: Ashgarden | 2014年5月15日 (木) 20:35

粟国島の旅楽しく見させてもらいました。
何時もながこちらも旅行行った気分になりました。

投稿: ぶらり自然散歩 | 2014年5月16日 (金) 00:08

mailtoぶらり自然散歩さん、いつもコメント有難うございます。
ここ数ヶ月は人生の切り替えでばたばたしてましたが、やっと鳥と遊ぶ気分に成れそうです。
これからも、よろしくお願いいたします。

投稿: Ashgarden | 2014年5月16日 (金) 07:19

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