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2010年6月

2010年6月13日 (日)

宗谷・利尻の夏鳥(2010年)

■6月6日(土) 晴れ時々曇り

3年前の同じ頃にサロベツ原野や利尻島を旅したのだが、その時の感動が忘れられずに二度目の道北方面探鳥旅行をすることにした。

今回の日程は3泊4日。
移動時間を差し引いても三日間は遊べるスケジュールだけど、何しろ北海道は広いので行き先を絞り込むのに難儀する。

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(秋田沖の孤島、飛島)

10時頃に関西国際空港を出発したANA機は2時間程度で稚内空港に到着予定だ。
道中の眼下に見える日本海側の風景と機内の地図を見比べながら地名などを確認しているうちに、懐かしい利尻富士が前方に見えてきた。

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あいにくの曇天だが、雲を突き抜けてそびえる2000メートル近くの独立峰は何度見ても素晴らしい。
特に、この時期は山頂からミルクを垂らしたような残雪が北の大地にそびえる山の魅力を引き立ててくれる。

本日の泊まりは稚内フェリー港近くのホテルなので、日が暮れるまではたっぷり遊べる。
空港で、四日間の足となるレンタカーを借りる。毎回のことだけど、広い北海道で気ままに遊ぶにはレンタカーが必須アイテムだ。

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旅立ちの前に、稚内市内のさんぱちというラーメン屋さんで腹支度をした。
888円の『超みそラーメン』は、こってりとしたミソスープとチャーシューが旨かった。

事前の調査では、空港を20Kmほど南下した場所にある兜沼で、かなりの種類の夏鳥が見れるとのことだったので、国道40号線を一気に南下した。

兜沼に着き、キャンプ場あたりを散策してたら目の前の木にカッコー系の鳥が飛来。

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どうやら草むらに居る獲物を探してるようで、ぱっと舞い降りて大きなミミズをゲットしたまでは良かったんだけど。
獲物が大きすぎて、ウェって成ってしまったみたい。

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その後、ボボーボボーと鳴いてくれたのでツツドリと判明したけど、カッコーの類は同定が難儀だね。

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兜沼はかなり大きな池だけど、探索できる場所がキャンプ場周辺に限られている。車で対岸辺りまで行ければ申し分ない探鳥地なのにもったいない話だ。

稚内への帰路は海沿いのオロロンラインを北上することした。天気が良ければ洋上に浮かぶ利尻富士や夕陽が見れるんだけど、今回は難しい天候だ。

ノシャップ岬の手前の小さな漁港でノゴマに出会った。赤い胸を大きく膨らませてさえずる北海道で見たい鳥の一つだったので嬉しい。

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この夜はフェリーターミナル近くのホテル滝川に宿を取った。
前回の旅では、宿の近くで偶然見つけた『おはなはん』という小さな居酒屋で捕れたての美味しいウニを堪能できたので、今回も生ウニを楽しみにしてた。

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(セット以外にも女将さんが何品かサービスしてくれた)

残念ながら、今晩は仕込みの都合でウニは一切れしか食べれなかった。
でも、写真の料理一式とビールのセットが2000円で堪能できたし、ミョウバンに浸かってないウニは相変わらず美味だったので、幸せだった。

■6月7日(日)晴れ・ただし暴風警報

今日は利尻島に渡る日。早朝5時にホテルをチェックアウトして、フェリーターミナルに向かう。

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(ホッケバーガーの売店も廃止されたようで、ちょっとがっかり)

前回の旅では、このフェリーターミナルで食べたホッケバーガーがとても美味しかったので楽しみにしてたんだけど、驚いたことにターミナルそのものが一新されていて昔の面影すら無かった。

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(この船で利尻に渡る)

この朝は強風が吹き荒れていて、船に当たる波しぶきがデッキまでバッサーンと飛び込んでくる。おかげでカメラもレンズも塩水浸しだ。

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(しぶきが飛んできます)

6時半の始発フェリーは、8時過ぎに鴛泊港に到着。
島ではレンタカーがとても高いので、売店の隣に在るレンタバイクを借りる。レンタバイクだとガソリン付き終日乗り放題で3000円なので、とてもリーズナブルだ。

前回の旅では、姫沼からオタドマリを経て時計回りに走ったが、今回は野鳥が豊富だとの情報を頼りに、逆回りで島の西部に在る森林公園に向かう。
前回の旅でクマゲラに会えた甘露水近くの林に立ち寄って見たが、風が強くて鳥が居ない。

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(口に含んだ感じはピュアで美味しかった)

朝から暴風警報が出ていて、スクーターは横殴りの風で車道へと押し出されてしまう。このまでは交通事故を起こしかねないので、ルール違反とは知りながらも道路に沿っているサイクルロードを走ることにした。幸いにもオフシーズンなためかサイクルロードは貸し切り状態で快適に走ることができた。

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(この中のどの鳥とも会えなかった雨の林の看板)

雨と風にさいなまれながらも森林公園へ到着。さっそく公園内の木道を探索したのだが、強風と悪天候のためか鳥の姿はほとんど見ることができない。草むらでコマドリがさえずっているけれど、コマドリはウグイス同様に姿を見せない鳥なので撮影は無理だろう。

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(まだ、八重桜が咲いていた)

諦めて戻ろうとしたとき、目の前の枝に数羽のウソが居ることに気付いた。
餌のようなものを口渡ししてたのが恋人なのか親子なのか不明だけど、Ashは鳥が見れたことそのものが嬉しかった。

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霧雨の森林公園を後に、時計回りに姫沼へと向かってみる。
道中で、カモメのコロニーと成っている鴛泊の村あたりに、作業小屋のような廃屋がひっそりと建っていた。
かつて、ニシンなどが豊漁だった時代には、この村も魚を運ぶ漁師たちの活気で満ち溢れて居たんだろうが、今ではその面影すら感じられない。

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姫沼に近付くにつれて天気も徐々に回復し、晴れ間も見えてきた。
姫沼は、相変わらず観光バスのツァー客が騒々しくて、とても自然の雰囲気を堪能できる状況では無かった。

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(相変わらず、カモメと団体客が騒々しい姫沼だった)

喧騒を避けて登山道を登ってみた。林が深くて周囲の展望は無理だったけれど、小鳥のさえずりが急坂の辛さを忘れさせてくれた。

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(キバシリ、ゴジュウカラ、コゲラなどなど)

姫沼を後にして、フェリーターミナルに戻ることにした。

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帰路も車を避けて(違法を承知で)サイクリングロードを利用したのだが、ほぼ一日走って一台の自転車も見かけなかった。
車がビュンビュン飛ばしている危険な車道よりも、サイクリングロードの方が景色も良くて安全なので、せめて50ccのバイク程度は許可すべきではないのだろうか。

昨夜は腹いっぱいの生ウニを食べる夢が実現できなかったので、フェリーターミナル近くの食堂の生ウニ丼セットでリベンジした。

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丼からこぼれそうなほどのウニが入ったセットが2300円はお得と思う。
でも、夏休みシーズンには3000円に値上がりするんだとか。

17:10時発のフェリーで利尻島を後にし、稚内の町を目指す。

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稚内港へは19時頃に到着し、国道40号線を南下してサロベツ原野の一軒宿に着いたのは20時半ごろ。

このペンションには初めて泊まったんだけれど、実に最低の宿だった。
宿の名は書かないものの、近辺には他に宿が無いので無意味かもしれない。

この夜は、夕食時間には間に合わないことが解っていたし、翌朝も鳥を見るために5時にはチェックアウトしたかったので、素泊まりで予約しておいた。

翌朝が早いので風呂に入って早めに寝ることにしたんだが、宿にはタオルも歯ブラシも無いし、湯船には髪の毛が何本も浮かんで居て不潔極まりなかった。
自室のふすまには、『使い終わったシーツは畳んで階下のカゴに入れておくこと』とか、『部屋では禁酒禁煙』とか命令口調の指示が書かれていて、あまり嬉しくない。

ビールでも呑もうと思って階下のリビングでビールを頼んだのだが、宿の主人も嫁さんもテレビの竜馬に夢中で、Ashが隣に座ってビールを呑んでいるのに画面から目をそらそうともしない。
鳥好きらしいオーナーと、色んな話ができるかも知れないと期待して選んだ宿だったけど、客を客とも思わない態度に失望した。

確かに、素泊まりの客は単価も安いので嬉しくないのかも知れないが、都市部のこぎれいなビジネスホテル以上の料金を取っておいて、このような無礼な振る舞いは無いだろうな。
どうやら泊まり客はAshだけのようで、宿の親父は『昨日までは何人も居たんだけど、急に抜けてしまって』とぼやいてたけど、この調子ではリピータは来ないだろうな。

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(宿からのサロベツ原野の眺望は絶景なだけに残念な話だ)

■6月8日(月)くもりのち晴れ

宿からネーチャーセンターまでは車で数分なので、早朝5時過ぎにはサロベツ原野の人に成れた。
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あいにくの曇天が辛いが、鳥は晴天の日よりも姿を見せてくれる可能性が高いようだ。

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(ホオアカが巣づくりの材料を運んでいる)

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(キマユツメナガセキレイはサロベツが繁殖地)

サロベツ原野での本命はシマアオジとオオジシギなんだが、情報ではシマアオジはまだ姿を見た人が居ないらしいし、オオジシギも遠くで数羽飛んでいるのを見ただけだった。
広大な原野を早朝からうろつく変人は少ないようで、ほぼ貸し切り状態で堪能できたが、札幌から来たというご夫婦と知り合いに成れて、鳥の話題で盛り上がった。

ネーチャーセンターを後にして、パンケ沼に向かった。

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この時期のパンケ沼にはコヨシキリがたくさん居て、あちこちの葦でさえずっている。

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コヨシキリのさえずりはオオヨシキリに似た『ギョギョシ』だけど、少しトーンが高いようだし、最後にキーンという金属音がするように思える。

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上空を飛ぶオジロワシは見れたものの、曇天なのでシルエットしか撮れない。
サロベツのネーチャーセンターで知り合った夫婦も間もなく到着。彼らは、ここで昨日ベニマシコを見たとのこと。

前回の旅では猿払村のポロ沼でベニマシコに会えたので、半島を横切って猿払村に向かうことにした。
半島を横切る林道を走っていると、あちこちからセンダイムシクイのさえずりが聞こえてくる。
この鳥もそうだが、林の鳥たちはおくびょうなのか姿を見るのはとても難しい。

お昼過ぎにはポロ沼に到着。
前回の旅でベニマシコを見たあたりを探索したのだが、鳥の姿が少ない。

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(ノビタキのペア)

諦めきれずに、猿払川の河口と中流の土手を何度か往復していたら、目の前の草藪に赤い鳥が。

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お目当てのベニマシコだ。残念ながら証拠写真しか撮れなかったけど、赤い鳥が見れただけでも良しとしなくては。


猿払村は牧畜とホタテ漁しかない最果ての村だけど、この何にも無い雄大な景色が都会暮らしのわが身には新鮮だ。

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(見渡す限りの牧草地)

夕方5時。まだ明るい時間だけれど、今朝は早い時間からの鳥見で疲れたので、今夜の宿の笠井旅館でのんびりすることにした。

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(捕れたてのホタテで呑むビールは最高)

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(ホタテフライや山菜、クジラなど)

宿の建物そのものは古い木造なのだが、かつての商人宿の雰囲気が好きだ。
ひと風呂浴びてリラックスして、捕れたてのホタテに舌鼓を打っていたら、『主人が山で見つけた天然もののシイタケなんだけど』と、女将さんから焼きシイタケの差し入れ。
笠井旅館は前回の旅でもお世話に成ったのだが、ご主人や女将さんの温かい心づかいを随所に感じられて好感度は高い。
昨夜のサロベツ原野のペンションの無礼親父に、ぜひ見せてやりたい光景だ。

■6月9日(火)晴れ

楽しかった道北の旅も今日で終わり。
大阪への便は昼ごろの出発なので、今日の遊び場所は空港までの帰路に限定だけど、猿払村の南に在るカムイト沼やモケウニ沼が気がかりなので立ち寄って見ることにした。

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農道の両手に広がる農地は、あちこちでノビタキに出会える。誇張抜きで、道北ではノビタキがスズメよりポピュラーだし、ツツドリ・カッコーのたぐいがカラスよりも多いと思う。

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(北海道の野山では定番のキタキツネ)

空港近くの牧場では広大な敷地で短角黒牛がのんびりと草を食んでいる。
狭くて暗い牛舎に閉じ込められて一生を終える牛たちに比べて、なんと幸せな奴らだろう。

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空港近くのメグマ沼も貸し切り状態で木道を散策できた。ここでも、コヨシキリとノビタキのオンパレードだったが、今回の旅ではげっぷが出るほど見ることができた鳥なのでカメラの活躍は無し。

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稚内空港を飛び立った機内から望むお別れの利尻富士。

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あいにくの曇天で全貌は望めなかったものの、何度見ても雄大な山です。

■ 宗谷・利尻の夏鳥(2007年) へも遊びに来てください。

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2010年6月10日 (木)

ヒゲソりを2個ももらった日

夕べ泊まった新潟のホテルのカウンターで、『キャンペーンです』とジレットのヒゲソリをもらった。
もらったのは、Fusion5+1という商品なんだけど、Amazonで調べると定価で1,600円以上のものだった。

嬉しいことは重なるもので、出張帰りの空港バスをなんば駅で降りたところ、キャンペーンガールのおねーさんが『どうぞお使いください』とヒゲソリを差し出してくれた。
こんどは貝印のKAI5という商品で、これもネットで調べたら希望小売価格が1,000円の物だった。

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キャンペーンとは言え、ヒゲソリを一日で2個ももらったのは長い人生の中でも初体験だったので、嬉しさよりも薄気味悪さが先に立つ。

一般に、ヒゲソリは本体よりも替え刃の方が高くって、ジレットの8個セットの場合で2,600円以上もするわけだから、メーカーとしてみれば、1,000円程度の本体をキャンペーンでばらまいても、その後の替え刃の収益ですぐに元が取れるという算段のようだね。

考えてみると、この手のビジネスってけっこう多い。
例えば『ゼロ円携帯』しかり『YahooBBに同時加入するとパソコンがタダ』の話しかり。
美味しい話しには裏が在るって言うけど、目先にぶら下がった餌に釣られて結局は高い買い物をしないように気を付けないとね。
ところで、素朴な疑問なんだけど、ヒゲソリの刃先って昔は2枚程度だったのに、だんだん数が増えてきてるのに必然性ってあるんだろうか。
時のひと蓮舫の言葉を借りるなら『どうして5枚も要るんですか? 2枚じゃダメなんですか?』って言いたいね。

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新潟でしんみりと独り酒

新潟に来てます。
先週の道北探鳥旅行ではちょっと美食しすぎたし、週末の人間ドックが恐いので、今夜は控えめにしようと思ってましたが。
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知らない街で独り酒を呑む場所を選ぶのは、とても難しいです。
話し相手が居ないと、黙々と呑むだけしかないのでつまらないので、主人や常連客と話せそうなお店を探すわけなんだけど。

今夜入ったお店はひどかった。
厨房には四十代に思える女性と三十代くらいの男性で、客は私のみ。
話題を作るつもりで、『この辺りでは冬には鱈を食べるの?』とか聞いてみても、『食べますね』と、ポツリと一言の返事のみ。
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『このお酒は何処の蔵のもの?』と聞いても、『さあ...』。
これじゃぁ会話のキャッチボールにも成らないわな、と諦め半分で独り酒に励むしか無かったけど、ビール一杯とお酒二杯だけで切り上げてホテルに戻りました。
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饒舌すぎる親父の自慢話に付き合わされるのもしんどいけど、寡黙すぎる親父の前で独り酒も辛いよね。

ちなみに、このお店の『本日のおすすめ』は、きれいにカラー印刷されて献立に入ってましたが、そんな所でも落第点のお店だったな。

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