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2010年3月18日 (木)

釧路湿原の冬鳥(2010年)

■2010年3月10日
以前から予定していた釧路への旅に先立って、急きょ札幌へ立ち寄ることに成った。
急な予定変更と札幌~釧路間の長旅は辛いものの、この区間の鉄道の旅は初めてだったので嬉しさも半分半分。

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11:51発の『スーパーおおぞら』に乗車し、4時間の北海道横断の旅が始まった。
車中からは初めて見る景色ばかりだったので、長時間の移動も意外と苦ではなかった。

釧路駅から釧路川沿いのラビスタ釧路川までは、ホテルが用意したタクシーが無料で送迎してくれる。
タクシーの運転手さんに探鳥情報を聞いてみると、阿寒町の国際ツルセンターが素晴らしいよとのことだった。
特に、午後に魚を給餌する時刻にはオオワシやオジロワシが飛来するのが見ものだとの話に心が躍った。

ホテルにチェックインし、この町でのお気に入りのお店『きや利』へ、美味しい日本酒を呑みにでかけた。

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この晩は、折り悪く季節外れで台風並みの低気圧が北海道東部を横切ったため、3月と言うのに釧路の町は一面の雪景色に逆戻りしてしまった。

■2010年3月11日
釧路駅前でレンタカーを調達し、釧路湿原のお気に入りの場所の一つである岩保木(いわぼっけ)水門へ向かってみた。
しかし、昨夜の積雪のために水門の手前で交通閉鎖されていて、水門には近づけなかったので、急きょ予定変更して鶴居村方面に向かうことにした。

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釧路湿原から塘路を経て鶴井へ向かう道中にはコッタロ湿原が拡がる。
この湿原は釧路湿原よりはマイナーで小さいものの、観光地化されていない素朴な景色には心を惹かれるものがある。

鶴居村へはオオワシを見に行くつもりだが、時期的にはいささか遅いようで、今でも鶴居村に残っているのか少し不安だった。
鶴居村近辺では数か所の施設でタンチョウに餌付けをしているのだが、前の晩にネットで情報調べをしたところ、国際ツルセンターでは魚の給餌は2月ごろで終わると書いてあったので、オオワシやオジロワシとツルとのショットを撮るのは無理な雰囲気だった。

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13時ごろに国際ツルセンターへ到着。
受付のお姉さんに聞いてみると、『今年はエサのウグイが余っているので、まだ給餌してますよ』との、予定外の嬉しい返事にニッコり。
入場券を買って給餌場へ向かうと、すでに何人ものカメラマンがカメラをセットしていて、14時からの給餌を待ち構えていた。

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かつては、生息地の破壊や狩猟などによって数十羽までに数を減らしたタンチョウだったが、地元の人々の手厚い保護や給餌によって今では数百羽まで増えたらしい。

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もうすぐウグイの給餌が始まる13時半、前方の林からオジロワシが舞い降りてきた。
まるで、彼らなりの体内時計で給餌の始まる時刻を知っているかのようだった。

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ウグイの給餌がはじまったとたん、どこからともなく数羽のオジロワシが現れた。
オジロワシは、夏場の稚内や野付半島で何度か見ているが、どれも薄汚れた感じで魅力を感じなかった。でも、今日のオジロワシはとても奇麗で荘厳な感じさえする。

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昨日の天気予報では、台風並みの低気圧のために釧路は60cmの積雪との予報にはびびったが、予報が外れて雲一つ無い晴天にオジロワシの真っ白な尾羽が映える。

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林の中からキタキツネが顔を出した。どうやらタンチョウの餌のおこぼれを貰いに来たようだが、タンチョウの猛烈な攻撃に負けてすごすごと林に戻って行く姿が哀れだった。

今回は残念ながらオオワシには会えなかったけれど、オジロワシや他のエキストラたちがけっこう楽しませてくれた。

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タンチョウやオジロワシを満喫したら釧路の海が見たくなったので、日没前の白糠の海へ向かってみた。
波のパイプラインをぬうようにして海面すれすれに飛ぶカモメにしばし見とれた。

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■2010年3月12日~3月16日

この間は釧路市内の客先で本業に追われる日が続いた。
Ashの仕事は肉体的にはきつくは無いものの、失敗が許されないので精神面でのストレスは大きい。

釧路の次には埼玉県と茨城県の出張予定が続いている。
今回は出張のハシゴでずっと家に戻っていないので、すこし気持ちがバテてきた。

■2010年3月17日

釧路での仕事も昨日で一区切りついたので、今日はオオワシを探しにコッタロ湿原や塘路・シラルトロ湖方面へ向かうことにした。

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数日前の雪もほとんど解けて、今日は快適なドライブに成りそうな気がする。
今日の予定では走行距離も短いので、予算を削って軽四輪のレンタカーを借りることにした。(この貧乏根性が後で大きな失敗の引き金に成るとも知らずに)

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コッタロ湿原は禁猟区なので、ここに棲む鹿たちは人を怖がらない。

湿原のあちこちを走って見たが、この近辺にはオオワシが居そうに無いので塘路湖の奥まで向かうことにした。
ナビを見ると、塘路湖の北側には林道が在るので、ひたすら山奥を目指した。

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山奥に向かうにつれて積雪量が多く成ってきたので不安にだったが、車のわだちもあったので、もう少し奥まで走ってみることにした。
突然、ガクッと音がして車が雪に突っ込んでしまった。
あわててバックを試みたが、四輪とも空回りして二進も三進もゆかない。

ジャッキアップしたり枯れ木や小石をタイヤの下に敷いてみたりしたが、どう足掻いても脱出できそうに無い。
周囲を見渡すと、はるか先に牧場が在ったので、助けを求めて牧場まで向かって見た。
しかし、運悪く留守だったので車に戻ることにした。

このままでは夜に成ってしまうし、こんな山道へ来る車も滅多にないので、意を決してJAFのロードサービスを呼ぶことにした。
携帯でおおよその場所を知らせて待つこと一時間。JAFのジープが駆け付けてくれて、スタックした車をロープで牽引してくれた、メデタシメデタシ。

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オオワシには会えなかったし、車の破損でレンタカー会社に数万円の賠償金を払ったりで散々な一日だったけれど、『きや利』でジャンボギョウザと美味しい日本酒を堪能して英気を取り戻した。

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釧路での一週間を終えて、関東方面の出張先へと向かう。
この年度が終わるまでは、まだまだハードな出張の日々が続くはずだ。

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