渡良瀬遊水地のチュウヒ(2007年冬)

渡良瀬遊水地(わたらせゆうすいち)は、栃木・茨城・埼玉・群馬の4県にまたがる広大な湖沼で、湖や周辺の草原は四季を通じて野鳥たちの楽園として有名です。
遊水地の公式サイトでは、この広大な土地は「明治時代にこの流域に頻繁に発生していた洪水を抑えるために作られた人造湖だ」と説明されています。
しかし、真の建造目的は城山三郎が著した「辛酸」でも知られるように、上流の鉱山や精錬所から発生する鉱毒を沈殿させるためだったのです。
流域の土手が写真のように不気味な銅色に見えるのはAshの思い過ごしなんでしょうか?
この人造湖を作るために、流域に接する村落が強制的に廃村にされたという悲しい歴史や、田中正造氏の反公害活動も有名ですね。
この話に興味ある方は「足尾鉱毒事件」で検索すれば、かなりの情報にヒットするはずです。
事の真意はともかく、長い年月に渡って本州最大の湿地が無人に近い状態で保存されてきたために、野生の動植物にとっては貴重なサンクチュアリに成ったわけです。
一羽のトビが、陽が昇って気温が上がるのを待っていました。
写真の紅マシコは、彩りに乏しい冬季にユーラシア大陸から飛来するスズメくらいの大きさの小鳥で、木の実などを好んで食べます。
メスの体色はオスに比べて地味ですが、つぶらな瞳は両性とも変わりません。
ミサゴが池の上を回遊して、お目当ての魚を捜しています。
この日は遭遇できなかったのですが、ミサゴはゲットした魚の頭を前にして両足の爪でつかみ、食事場まで運んだうえでムシャムシャと食べます。
ミサゴが魚以外を捕獲した場面は見たことが無いので、本当に魚好きな鳥なんでしょうね。
食後でお腹いっぱいなのか、眼の下を魚の群れが通りかかっても知らんぷりのミサゴです。
そうですね、美味しい物がいっぱい在っても、食べ過ぎたらメタボの飛べない鳥に成ってしまいますね。
冬にはチュウヒや灰色チュウヒも訪れます。
チュウヒは、写真のように草原を低空でグライドして、ノネズミなどの小動物を探します。
残念ながら灰色チュウヒが狩を始める時刻の午後五時までは滞在できなかったために、念願の灰色チュウヒに合うのは次の機会になりそうです。
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