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2007年10月20日 (土)

はたして500mm単焦点は最終兵器か

撮る写真がいつまで経っても上達しない。そんな理由を機材のせいにして悪戦苦闘を続けているにもかかわらず、いまだ成果が出せていないAshの恥書きブログです。

Sphoto_500_45 墓場まで持って行きたいほど辛い事件(詳しい事情はあの世で教えてあげます)を経て、念願の「SIGMA APO 500mm F4.5 EX DG」が手に入った。

野鳥好きのAshが鳥の写真を撮り始めたのは、おおよそ10年ほど前のこと。
その頃は、デジタル一眼など超高価な高嶺の花だったので、Ashのポケットマネーで買えたのはフィルムカメラの「CANON EOS Kiss」。

たとえエントリーモデルであっても、生まれて初めて我が物に成った一眼レフが嬉しくって近所の近木川や二色浜(大阪府貝塚市の地名)への撮影行が始まった。
目に触れた鳥を手当たり次第に撮って全コマをプリントしてみても、たかだか36コマのフィルムの中には満足できるコマは一枚あるか無いかの繰り返しだったので、フィルムカメラの限界に悔しい思いをしてきた。

Eoskissdigital そんな頃、CANONから初心者向けのデジタル一眼「EOS Kiss Digital」がお手ごろ価格で発売され、躊躇無く飛びついた。
やはり、デジカメは便利ですよ。デジカメだと、全コマがピンボケのフィルムを現像に出して、カメラ店のオヤジから「変ですねぇー、カメラが故障してたんですかね?」などと白々しい質問をされる心配もないし、メモリーさえ増やせば数百枚もの撮影が可能になるわけだから。

こうして、失敗作を他人の目にさらさずに済み、無駄なプリントもせずに済む安心感から、手当たり次第にバシバシと撮影するスタイルへと進化(?)した。

下手な鉄砲も数打ちゃ中るの例えのごとく、100枚も撮れば1枚くらいはピントが合った作品が取れるように成り、そうなれば俗人の欲望の方向として「もっと大きく」「もっと近くに」鳥を写したいと思い始めた。

Sphoto_170_500_50_63 で、買ったのが「SIGMA 170-500 F/5-6.3 APO」。
この、ワイドレンジのズームは大小・遠近の野鳥撮影には、とても重宝した。
しかし、この高倍率のズームには便利さと裏腹に手振れの問題が付いて回ったわけだ。
確かに大きく・近くに鳥が撮れるようには成ったものの、撮る写真のほとんどがボケ作品ばかりで、今日こそ傑作が撮れたはずと喜び勇んで自宅に戻ってパソコンで確認しても、予想を裏切る結果ばかりで絶望の谷間に突き落とされる日々だった。

Photo_1  高倍率望遠での撮影は手振れの解決が重要問題と気づいてから、どうしても欲しくなったのがCANONのISシリーズ。
このシリーズはレンズ内に手振れ防止機能を搭載しているので、カメラを三脚に固定しなくっても大丈夫らしい。
確かに、野鳥の撮影では三脚で待ち構えていても撮れないシーンが多く、どうしても手持ち撮影や流し撮りが多く成ってしまう。
結果として、カメラ+望遠レンズ=手振れ作品製造機と成り下がってしまうわけだ。

それまで愛用していたSIGMAの170-500mmズームはYahooオークションで叩き売り、「Canon EF 100-400/4,5-5,6 L IS USM」ユーザーへと昇格することにした。
倍率そのものは、500mmから400mmに下がったものの、失敗作の割合は激減したので、ISの威力に感激するとともに、幸せなカメラライフが始まった。
          Photo_3                                                         俗人の欲望には際限が無いもので、テレ端の大きい絵でも成功する確率が高くなってくると、慢心の上塗りでもっと大きく撮りたくなってきた。
で、買ったのが「KENKOの2倍TELEPLUS」。
このエクステンダーをつけると、確かに大きく撮れるようには成ったので、それなりには嬉しかった。でも、レンズが暗くなった分シャッター速度を抑えざるを得なくなるうえにAFも効かなくなったので、結果としてボケ作品が増えだした。

Photo_4 ぶれても良い、大きければ。もっともっと鳥を引き寄せて、小鳥のまつ毛まで撮りたいんや!
そんな欲望に駆られて、もしかして2倍X1.4倍のタンデムでエクステンダーを装着すれば約3倍のレンズに進化するのではと、みさかい無く買い増したのが「CANON純正の1.4倍エクステンダー」。
確かに、それまでの2倍のエクステンダーではAFが利かなくって、マニュアルでピント合わせをしてる間に鳥がどこかへ飛び去ってしまうことが多かったが、1.4倍のエクステンダーを手に入れてからは快適に高倍率でのAF撮影が可能に成った。
Kiss Digitalで、このエクステンダーを付けてもAFを働かすには少し工夫が要る。
どこかのサイトで見つけた方法は、信号ピンの何本かを絶縁テープで覆うこと。Ashもこの方法で、AF化に成功した。

購入の動機だった2倍x1.4倍のタンデムは、絵が極端に暗くなってしまうので出番は無かったものの、AFで1.4倍が使えるように成ったのが嬉しかった。

それなり自己満足の日々ではあったが、色んなサイトや雑誌に掲載されている写真に比べて見ると、Ashが撮った写真はボケ作品ばかりなのが悔しくって、いろいろと勉強してみた。

で、気づいたのは、500mmもの望遠レンズを据えるには、持っていたVelbonのお手軽三脚が貧弱すぎてふらつくこと。
ネットで三脚の評価記事を探すと、世界的に有名なイタリアのGITZOというメーカーの三脚が素晴らしいらしい。
さっそくビックカメラへ商品を見にでかけた。、確かにVelbonのお手軽三脚とは比べ物にならないImg_s_elcarmage645ほど豪華でしっかりした作り。                                                                  でも、GITZOの商品はどのモデルもかなり高価なので、何時間も店内で思案したあげく、結局はVelbonのエルカルマーニョというカーボン製品を買うことにした。
この三脚は現在も愛用しているが、値段はGITZOよりは安いうえに、とても軽いので、デブのAshが重たいレンズを担いでの山歩きも苦にならない。これは、正直言ってとても良い買い物だった。

さて、レンズをISに変え三脚も立派なものに変えたのに、ブレは直らない。
またまたネットでブレの話題を探してみると、どうやら一眼レフのミラーが回転する時の振動がブレを引き起こす場合が在るらしい。
その対策として、ミラーアップ状態で撮影できるようにファームウエアを変える指南書が見つかった。
このファームは「ロシアンファーム」と呼ばれ、ファームを変更することによりKissDegiが20Dもどきに変身するらしい。タダでダウンロードできるファームでカメラが上位機種に変身するならラッキーと、即実行。
しかし、この方法はミラーアップの状態でセルフタイマーを使用してシャッターを押してから3秒後にシャッターが切れる仕組みなので、ちょこまかと動き回る野鳥の撮影には不向きなの、でボツ。

打つ手を使い果たしてしまってふて腐れている時期に、私が師と仰ぐ藤野さんの存在をインターネット上で知った。
藤野さんは、紀伊半島の渓流釣りと温泉の紹介サイトの大量のリンク集をこまめにメンテナンスしておられ、私も何度となく温泉情報などを入手させてもらっている。
そんな藤野さんが、ホームグラウンドの泉南地方で撮ったカワセミの写真を見たときに、あまりもの奇麗さに愕然として、またまた地獄へ突き落とされてしまった。
このリンクのカワセミの写真は、すべて一見の価値十分ですよ。私の一押しです。

      Geomaed52s    そんな藤野さんから、フィールドスコープにコンパクトデジカメを取り付けるデジスコという世界がある ことを教えて頂いた。
小さなフィールドスコープ+デジカメだと軽量コンパクトなので通勤カバンや旅行カバンに忍ばせてあちこちに連れてゆける。さらに、お手軽値段でかなりの高倍率が期待できるらしい。
Eos Kissで成果が出せずにカリカリしている頭を冷やす意味も在り、デジスコの世界を覗いてみることにした。

00502410811  藤野さんのアドバイスやネット情報および私のSony好きの趣味も加味し、Vixenの「GEOMA ED52-S」とSonyの「CyberShot-W5」で、小型デジスコ=モバスコを組んでみた。
モバスコは、確かにお手軽で軽量なメリットがあり、デイバックに入れていても苦には成らない。しかし、ちゃんとした三脚を使わないと手振れがひどくて、まともな写真は撮れない。
さらに、コンパクトデジカメの液晶ディスプレイを見ながら被写体を追いかけて焦点を合わす訳だが、野外での野鳥の撮影では太陽光線が強すぎて液晶ディスプレイが確認できないケースが多い。

117307_gmpro82s_2 ED52-Sでは期待したほどの高倍率の写真が撮れないので不満も多かったが、ある晩に酔った勢いでVixenの「ジオマプロ82-S」を衝動買いしてしまった。このフィールドスコープにCANON用レンズアダプターを着けてファインダーを覘くと、望遠レンズでは豆粒くらいにしか見えない遠方のチドリもアップにできるので、サブ用として時々は利用している。ただし、ファインダーが暗いしAFも利かないので撮影時の苦労は多い。

Summaryimg 2007年8月31日、ついに待ちに待った「EOS 40D」が発売された。まともな写真が撮れないのは、カメラがエントリーモデルのせいだと決め付けてたので、一日も早くハイアマチュアモデルに昇格したくってカメラ貯金をしてたので速攻で発売日にゲット。
普段は超望遠レンズしか使わないが今後は作風を変えて見たくって、「EF-S17-85 IS U レンズキット」を買った。

I_goshawk2 Kiss Digitalから40Dへの進化で特筆したいことは数多いが、鳥を撮ることが多いAshにとっては毎秒6.5コマも撮影できるように成ったのが大きな感激だ。そのお陰で、こんなオオタカの写真を撮ることもできたし。
もう一つの大きなエポックは、ライブビュー撮影だ。カタログを見てたときは、「ライブビューなんて単にファインダーの画像が液晶ディスプレイにも表示できる程度なら興味無い」って思ってたけど、実はAshにとって強力な武器であることが解かった。
ライブビューモードで拡大表示してピントを微調整すると、確実にピントを合わせられる。
これで今までよりもシャープな写真を撮れそうな気がする。
ライブビューモードの拡大表示で知ったことは、三脚を使っていてもそよ風がレンズに当たった程度で確実に揺れること。
レンズを、、「Canon EF 100-400/4,5-5,6 L IS USM」から「SIGMA APO 500mm F4.5 EX DG」に変えたのに撮った写真がシャープで無くなった原因は、この揺れかも知れない。

I_rufousturtledove2 「SIGMA APO 500mm F4.5 EX DG」のデメリットの一つは、重たいこと。
これを担いで半日も山歩きすると確実に腰に来る。
単焦点のもう一つの問題は、間近の鳥がファインダーからはみ出てしまうこと。このキジバトが目の前に飛来したときも、最初は顔しか入らなかったので崖っぷちまで後ずさりしてやっと上半身をファインダーに収めることができた。

現時点での結論として、500mm単焦点は「置き撮り用」とし、手振れ防止機能のある100-400ズームは旅行の際や「飛び物の撮影用」として使い分けるのがベストと思っている。

●北は北海道から南は宮古島までAshの目で見た鳥たちの庭へもお越しください。

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コメント

結局、シグマの500mmはどんな具合なんですか?

投稿: マクロン | 2007年8月 4日 (土) 17:23

マクロンさん、こんにちは。
IS100-400ズームと比べると、かなり絵がシャープに成ったようで、400と500のたかだか100の差以上のものを感じます。
ただ、IS(手振れ)が着いていないために飛び物を追いかけるのは辛くなりました。
いずれにせよ、現時点での所感として、「足らないもの」はAshの腕かな、と思います。

投稿: Ashgarden | 2007年8月 6日 (月) 09:46

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