宮城県へ出張のついでに、冬鳥の越冬地で有名な蕪栗沼と蒲生海岸でバーディングしてきました。
■1月21日
大震災の後、初めて降りた仙台空港はミゾレ混じりの雨空。
仙台は東北地方のビジネスの要所なので、空港機能の長期停止は痛手だったね。
今回の出張先は仙台市から北に1時間ほど車で走ったところに在る小さな町。
風変りな信号機を見たけど、この構造だと一本の柱で全方向の車と歩行者の交通を整理できるんで、これは合理的だな。
※ブログを見た方のコメントでは、このような釣り信号は海外では当たり前だそうです。
■1月22日
今日は休日なので、冬鳥の越冬地で有名な蕪栗沼で待ちに待ったバーディング。
大きな地図で見る
この地方には、もっと大きくて有名な伊豆沼や長沼も在るんだけど、人の少ない蕪栗沼の方が落ち着いて遊べるんで好き。
沼の中央では、マガンやカモ類、ハクチョウなんかが休んでます。
オナガガモの群れの中にトモエガモを発見。
沼の南側の水路は猛禽類の宝庫で、ノスリなんかが生息してますね。
オオタカも居ます。ちょうど脱糞したところで、この数秒後に飛び去ってしまいました。

当然ながら(?)、いやと言うほどの数のトンビも居ますね。
普段ならシャッターを切る気にもなれないトンビだって、この沼では神々しく見えます。
時折り、沼の上をチュウヒが回遊します。
残念ながらハイイロチュウヒには出会えなかったけれど、奇麗な成鳥のメスを何度も見れたのがラッキーだったかな。
沼の周囲の藪では、オオマシコやホオジロ、ジョウビタキなどの小鳥に出会えて嬉しいです。
沼と田んぼの間の堤防で、尻尾を跳ね上げて走り回る小鳥が居たので近寄ってみたら、胸のきれいなオガワコマドリでした。
胸が見えたのは、この証拠写真だけだったのが残念。
水路で見かけたミコアイサ。
楽しい休日はあっと言う間に終わり……
周囲の田んぼで遊んでたガンが沼に帰って来ると陽が落ちます。
■1月24日
仙台市の南東に在る蒲生海岸は大好きな探鳥地だったんだけど、津波で壊滅的な被害を受けてしまいました。
蒲生海岸の集落は根こそぎ津波にさらわれてしまって、基礎部分しか残ってません。
ミサゴやカモメの聖地だった湿地もまったく様変わりしてて、以前は渡れた対岸も孤立してしまってます。
元祖日本一低い山の「日和山」。跡形なく消えてて、看板だけが砂に刺さってました。
青空をバックに飛ぶノスリも見れたので、気を取り直して大沼方面へ移動です。
大きな地図で見る
地元バーダーさんの情報では、海沿いの田んぼは塩害のために耕作放棄されてて、落ち穂を目当ての鳥も減ってしまったとか。
蒲生地区や亘理(わたり)地区の田んぼは、写真のとおりの惨状です。
雑草すら生えて無いのは、やはり塩害のせいなんだろうな。
大沼に近づくとカモの大群が見えだして、ちょっとは気持ちが楽に成りました。

ミサゴやノスリも確認できたので壊滅的な状態では無いだろうけど、津波前に比べたら環境は確実に悪化したろうな。

大阪へ戻る便の出発時刻も迫ってきたので、空港に近い「鳥の海」へ移動。

ここは、震災の二日前に遊びに来たとき、ミミカイツブリが見れた思い出の地だったんだけど、悲惨な状況に成ってて辛かったです。

これから何十年かけても震災前の状態には戻れないだろうけど、今日の惨状を思い出話しにできる日が来ることを祈りたいです。
■2011年3月9日に鳥の海で遊んだ際のブログ:意地でもバーディング
(野鳥の写真は、BORG71FL+ペンタックスAFコンバータ+ペンタックスK-r)
最近のコメント